リセールバリューを考えれば、十分お買い得
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はトヨタアルファードハイブリッド(旧型)を取り上げたいと思います。旧型エスティマハイブリッドと同じハイブリッドシステムであるTHS-Cを採用。またエスティマハイブリッド同様E-Fourも備え、駆動方式は4WDとなります。雪道でも安心して走ることができます。ちなみに新型ではTHS-IIへ進化し、10・15モード燃費は19.0km/L。とはいえ旧型でも17.2km/Lですから十分低燃費です
ラージサイズミニバン(“ミニ”バンに“ラージサイズ”と付けるのも変ですが)のハイブリッドカーとしては唯一の存在のため、人気が高く、新車時価格が360万~441万円だったのに対し、9年近く経った今でも走行距離17.5万kmの中古車がようやく89万円になった程度。ガソリン車のアルファード(旧型)よりも中古車相場が高めです。
「なんだよ、それじゃあおいしくないじゃん」と思われるのは当然ですが、それでもこの車を推す理由があります。確かに底値付近を見ると10万km超という中古車がたくさんありますが、150万円~200万円あたりを見てみると、5~6万km台がたくさん出てきているのです。
横滑り防止装置のVSC、ディスチャージドヘッドランプは全車標準装備。両側電動スライドドアやクルーズコントロール、純正カーナビはGエディションで標準、ベースグレードではオプション。リアエンターテイメントシステムは全車にオプションで用意されていました
その理由は、新型(アルファード&ヴェルファイアハイブリッド)が先日(2011年11月)登場したからです。それまでアルファードハイブリッドを乗っていらっしゃった方が新型に乗り換えたため、一気に流通量が増えたため、相場が動いたようです。例えば原稿執筆時点で見つけた一台は2003年式/5.2万km/修復歴なしで168万円。グレードはGエディション(新車時価格412万円)ですから、半額以下になっています。
それでも9年落ちでようやく半額ですから、みなさんの中にはまだお買い得感を感じられない方がいらっしゃるかも知れませんが、逆に考えれば、購入後のリセールバリューも高い車だと言えます。つまりこの価格で買っても、手放す際にそこそこの値段で売ることが期待できると。確かに見た目は高いですが、実質的にはお買い得な車なのです。
もちろん私が推す理由はリセールバリューの高さだけではありません。新型にはない魅力が、この旧型には備わっているのです。これがあるとないとでは、私的にはこの車の魅力が半減するほどです。
ではなぜ旧型のアルファードハイブリッドがおいしいのか。その理由を次ページ以降でもう少し見ていきましょう。