主な先進医療の治療実績
下記表は平成23年度 (平成22年7月1日~平成23年6月30日)の先進医療の実績報告より、技術料が高額な先進医療を中心に一部抜粋してまとめたものです。1件あたりの額は、ガイドが先進医療総額を年間実施件数で割って(小数点以下四捨五入)求めました。
先進医療総額では、「陽子線治療」が4,036,667,500円、「重粒子線治療」が2,578,535,000円で、この2つで6,615,202,500円となり、先進医療費用総額約98億円の2/3も占めています。実施件数では「多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術」が3,187件で最も多く、次が「内視鏡的大腸粘膜下層剥離術」の3,006件、3番目に「陽子線治療」の1,508件、4番目に「重粒子線治療」の873件となっています。1件あたりの額では、「パクリタキセル静脈内投与、カルボプラチン静脈内投与及びベバシズマブ静脈内投与の併用療法(これらを三週間に一回投与するものに限る。)並びにベバシズマブ静脈内投与(三週間に一回投与するものに限る。)による維持療法 再発卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がん」が約386万円にもなり、次に「重粒子線治療」の約295万円、そして「陽子線治療」の約268万円となっています。現在の先進医療では、陽子線治療と重粒子線治療が実施件数でも1件あたりの額でもとても大きな存在となっています。その陽子線治療と重粒子線治療がもしかしたら近い将来健康保険の対象になるかもしれません。
陽子線治療と重粒子線治療が健康保険の対象になるかも!?