23区の子ども医療費助成はどこも充実している
子ども医療助成の内容はどこが良いかな
マル乳もマル子も保護者の所得に制限を設けている区はありません(一部の区では所得制限に関する記載なし)。区が独自で上乗せできる余地はあまりなく、現段階で区によって違いが出ているのは、入院時の食事療養標準負担額を助成対象にしているかどうかくらいです。
■入院時の食事標準負担額(食事代)も助成する区は?
江戸川区 大田区 葛飾区 北区 品川区 新宿区 世田谷区 台東区 中央区 豊島区 練馬区 港区 目黒区 の13区
※葛飾区は保護者の所得状況によって減額される場合有り
※豊島区はマル乳のみ食事標準負担額を助成
■入院時の食事標準負担額(食事代)は自己負担となる区は?
足立区 荒川区 板橋区 江東区 杉並区 墨田区 千代田区 中野区 文京区 の9区
■ホームページで確認ができなかった区
渋谷区
千代田区が高校3年まで助成対象へ
23区の子ども医療費助成は、他県等に先駆けて既に中学3年まで所得制限なしで助成する内容になっています。その為、区ごとの独自性は見られなくなってきていますが、平成23年4月に新たな動きがありました。千代田区が医療費の助成対象期間を独自に高校3年まで延ばしたのです。■千代田区の高校生等医療費助成制度
対象は、高校生相当年齢(マル子の期間後、18歳に達した日以後の最初の3月31日まで)の子どもで、高校に通っていなくても対象となります。入院も通院も自己負担分が助成されます。注意点として、保護者も千代田区に在住(住民登録または外国人登録)していることが要件になります。また、子どもが就職したり婚姻したりして保護者の扶養を外れた場合は助成の対象外となります。
千代田区の住民基本台帳によると、平成24年2月1日現在16歳~18歳の人口は916人(全年齢では48,631人)なので、1000人くらいが高校生等医療費助成制度の対象者と想定できます。
その一方で、世田谷区では財政事情により子ども医療費助成の制度内容を見直す話が出ているようです。横並びだった各区の制度内容も今後は差が付いてくるのかもしれません。注視していきましょう。
>>多摩地区等の子ども医療費助成はどうなっているのか?