口コミ重視のリフォーム業者検索サイト
同財団では2011年4月より、リフォーム業者検索サイト「リフォーム評価ナビ」を運営していますが、これは財団法人住宅リフォーム・紛争処理センターが長く運営してきた「リフォネット」(2012年3月事業者情報提供事業の廃止)を引き継いでおり、国土交通省からも採択された公正中立性の高いサイトです。「リフォーム評価ナビ」の業者登録要件は、前述した「リフォーム瑕疵保険」に登録済みであること。利益を目的としない財団が運営しているため、サイト経由で消費者とリフォーム契約が成立しても、事業者からの成約手数料はなし。リフォネットと同様、登録業者の会費収入(月2100円)をもとに運営しており、「これが公正中立な情報を提供できる基盤となる大きな要因だと自負している」(リフォーム評価ナビ グループ長の須藤氏)とのこと。
また、このサイトはリフォームを体験した消費者の口コミを重視していることも大きな特徴。リフォーム経験者に「どうやって業者を探したか」と聞いた調査(国土交通省)では、「友人や知人、親戚の口コミ」が30%と最も多く、インターネットや雑誌で自ら探したりする割合の2-3倍になっています。これについて須藤氏は「いかに情報がないかということです。そこで、この消費者が圧倒的に信頼を寄せている口コミを評価基準にして情報提供できないかと考えました」。
そうして出来上がったのが「リフォーム評価ナビ」。ここでの口コミは、
1.オススメ度 2.提案力 3.コミュニケーション 4.価格 5.マナー 6.仕上がり
の6項目で採点されます。
もちろん体験者の採点基準は人それぞれ異なるため単純比較はできませんが、詳細画面を開くと、それぞれの項目についてのコメント記載も。「どんな業者さんだったのか」「どんな態度で対応してくれたのか」などがリアルにわかるのは、やはり口コミならではの魅力でしょう。
体験者コメントに対しては、事業者からも返答コメントが書き込めるようになっており、そのやり取りや文面から会社の理念や姿勢を伝えることもできるでしょう。リフォーム前後の写真と併せて、このような体験者コメントが読めればよりその業者について多角的に知ることができます。
体験者と事業者のコメントやり取りも「見える」
「第3者による現場検査と万一の場合の補償。2重に安心です」とリフォーム評価ナビ須藤氏
口コミでリフォームの実態がオープンになることは、リフォーム業界の良い意味での緊張感醸成と信頼獲得にもつながっていくでしょう。「口コミ評価」をしてくれた体験者には嬉しい謝礼も出るとか。業界は業者だけでなく住まい手もまたつくるもの。リフォーム体験者の声や貴重な体験が、リフォーム希望者とリフォーム事業者選定の力になって広がってほしいものです。
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