中年以降は、循環器疾患に注意
高血圧有病者の割合は、男性の50歳以降では2000年よりも増加。
「高血圧有病者」の割合は、2000年に比べて女性はかわりませんが男性は50歳以降で増加していました。「脂質異常症が疑われる者」の割合も、男性はあまりかわりませんが女性は60歳以降で2000年に比べて増加するなど、循環器疾患に関する状況を見ると、特に50歳代以降は10年前よりも増加している傾向がいくつか見られました。
カリウム不足は野菜や果物を意識的にとりましょう。
循環器疾患発症の危険因子として、2003年と比べて改善しているものは、喫煙者の割合、食塩摂取量の平均値、運動習慣者の割合ですが、一方で悪化しているものは、カリウム摂取量の平均値でした。1日のカリウム摂取量の平均値(30歳以上)は、男性(18歳以上目安量は2,500mg 目標量は2,800~3,000mg)は平成15年で2.536mgに対して平成22年は2,380mg、女性(18歳以上目安量は2,000mg、目標量は2,700~2,900mg)は平成15年が2,398mgに対して、平成22年は2,221mgでした。
*目安量は、体内のカリウム平衡を維持するために適正と考えられる値と現在の日本人の摂取量を考慮して設定。
目標量は、高血圧の一次予防を積極的に進める観点から設定。
カリウムは、野菜や果物に多く含まれています。現代人が1日に必要な野菜量は350mgをとることが推奨され、現実には平均して50mgが不足していると言われています。お浸しなど、あと1品プラスするのが目安ですので、ぜひ意識してみてください。
1日に野菜を350g食べた方がいいのはなぜ?の記事もご参考に。