日本栄養士会は、野菜の摂取量の増加を推進するため、「野菜を食べよう-メタボ撲滅-」キャンペーン活動を展開しています。去る2011年8月31日には、8・31(やさい)にちなんで、日本栄養士会によるシンポジウム『野菜を食べよう2011』が行われました。なぜ野菜を1日350g食べるべきなのか、当日の簡単なレポートと合わせてご紹介します。

健康寿命をのばすには野菜をもっと食べよう

あいば

神奈川工科大学応用バイオ科学部 
栄養生命科学科教授 
饗場 直美氏

当日は、「生活習慣病予防のための食品の機能の活用-体を守るための賢い野菜の摂りかた-」と題して、神奈川工科大学応用バイオ科学部 栄養生命科学科教 授  饗場(あいば) 直美氏の講演があり、その中で「なぜ野菜を350g食べた方がよいのか」ついての説明がありました。

日本は先進国の中でも急速な高齢化社会へと進み、女性は世界一、男性も世界4位という平均寿命を誇っています。しかしながら近年、栄養の過剰摂取やアンバランス等による肥満率や生活習慣病患者が増加し、痴呆や「寝たきり」など介護の必要な高齢者も増えています。

肥満や生活習慣病を予防するためには、適度な運動なども重要ですが、食生活も大きく影響しています。第二次世界大戦後、日本人の食生活は欧米化し、タンパク質や脂質の摂取量は増加し、炭水化物や野菜の摂取量は減少するなどの変化が見られています。近年、生活習慣病が増加しているのは、栄養バランスの偏りが一因だと考えられています。

健康日本21,目標値,栄養素
そこで国では、2000年から「健康日本21」に則り、21世紀にすべての日本人が健やかで心豊かに生活できる社会をめざして、活動を推進しています。「健康日本21」では、野菜の摂取量の目標値を1日350g以上としています。(表参照)