だって1万円も値下げしたから

スーパーマリオ3Dランドの図

キラータイトルと値下げのコンボで数字を伸ばしましたが、経営的には値下げがかなりひびいいています。

じゃあなぜ赤字なのか。もうお分かりかもしれませんが、1万円値下げしたからですね。任天堂は2011年前半の3DS販売不振から、このままでは今後の3DSビジネスで描いていたビジョンの実現が難しいと判断し、本体価格を1万円値下げするという思い切った策を取りました。

さらに、年末にはスーパーマリオ3Dランドやマリオカート7といった強力なタイトルで市場を牽引、値下げとキラータイトルのコンボは綺麗にはまって見事DSを上回る普及軌道にまで押し上げることとなります。しかし、その代償として業績は悪化し、赤字転落となってしまったというのが事の顛末というわけです。

1万円の値下げによる影響は業績予測に当然織り込みますから、下方修正の理由には当たりません。しかし、赤字の主たる原因はこれだけたくさん売れた本体が、売れれば売れるほど利益を出すどころか損をする構造になっていたことでしょう。実際、円高も手伝って赤字だろうという話になったわけです。

状況を整理すると、今後の見方も変わっていく

モンスターハンター3Gと3DSの図

特に日本市場においては、DSにはなかった柱として、モンスターハンター3Gをどこまで伸ばせるかが、非常に重要です。

3DSが販売不振で赤字というようにニュースを読んでしまうと、今後の展開について、3DSはマリオでも持ち直さなかったか、とか、新ハードであるWiiUに期待をかけるとか、そういう話になりがちなんですが、実際には血を流しながらも普及を優先させ、3DSビジネスの基盤を整えた格好です。これを踏まえると今後の展開についても見方が変わってきます。

今後重要なのはまず、3DS本体の逆ざやの解消ですね。売れていないのではなくて、売れているけど原価に対して販売価格が低すぎて儲からないわけで、コストダウンがどうしても必要です。これは解消する目処が立っていることが決算発表会で報告されています。

もう1つは年末に投入したスーパーマリオ3Dランドやマリオカート7、日本市場に関してはモンスターハンター3Gも加えたキラータイトルの定番化。DSの普及パターンをなぞるのであれば、キラータイトルが短期的にハードを大きく牽引するとともに、長期に渡って売れていくというのがポイントになります。

そしてさらに、おそらく最も重要なポイントが1つあります。