東大が「秋入学」に!?
最近、ニュースでも騒がれましたが、東京大学が5年後をめどに「秋入学」に切り替えることを検討すると発表し、京大や大阪大、その他の大学も検討し始めています。実は日本の「春入学」は国際的には少数派で、欧・米・中を含む大学入学時期の
私費留学が増える傾向は親の覚悟も必要・・・
企業がグローバル化し、国際競争力を求められる一方で、日本人学生の海外留学数は減り続け、「内向き」と評されてきました。
それを解消して、グローバル化に対応できる人材を育成したい、というのが「秋入学」に変える理由とされています。
採用のタイミングも秋で統一されれば、海外留学に出る学生も増えることでしょう。
秋入学のメリット・デメリット
「秋入学」に切り替えることのメリットはというと、次のようなものが挙げられます。
・海外からの留学生の受入れがしやすくなる
・海外への留学生の送り出しもしやすくする
・帰国子女にとっても受験しやすくなる
・留学による留年が就職の弊害になるような事態を解消できる
・高校卒業からの半年でボランティアや企業などへのインターンシップ、アルバイト、短期留学など「勉強」ではないさまざまな体験ができる
・学費不足の学生にとってはアルバイトで補う期間にもできる
逆に、心配な点としては・・・
・半年間のブランクで学習意欲が下がる学生もいるのでは?
・親にとっては、半年間の「教育費」が増える可能性がある。
・自費留学が増えると、さらに教育費負担が増大。
などが挙げられます。
採用はどうなる?
新卒学生に採用などに関しては、グローバル企業ではすでに、「春採用」とは別に外国人や留学から戻った日本人学生を「秋採用」を導入していたため大きな支障はないとのこと。
国家公務員の採用も秋に行う方向で検討され始めたようです。しかし、制度が標準化するまでの過渡期には、「秋入学」の学生に企業が配慮してくれるのかという心配は残りそう。