学費・教育費/大学でかかるお金

大学の秋入学で家計にはどんな影響が?

大学の秋入学が話題になっています。グローバル化を見据えた秋入学は学生にとってどのようなメリットとデメリットがあるか確認しておきましょう。また、グローバル化の進行によって、家計の負担がどのぐらい増えるのかを考えてみます

豊田 眞弓

執筆者:豊田 眞弓

教育費 ・ 奨学金ガイド

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東大が「秋入学」に!?

最近、ニュースでも騒がれましたが、東京大学が5年後をめどに「秋入学」に切り替えることを検討すると発表し、京大や大阪大、その他の大学も検討し始めています。

実は日本の「春入学」は国際的には少数派で、欧・米・中を含む大学入学時期の
留学

私費留学が増える傾向は親の覚悟も必要・・・

主流は「秋」。世界の大学の7割が「秋入学」なのです。

企業がグローバル化し、国際競争力を求められる一方で、日本人学生の海外留学数は減り続け、「内向き」と評されてきました。
それを解消して、グローバル化に対応できる人材を育成したい、というのが「秋入学」に変える理由とされています。

採用のタイミングも秋で統一されれば、海外留学に出る学生も増えることでしょう。

秋入学のメリット・デメリット


「秋入学」に切り替えることのメリットはというと、次のようなものが挙げられます。
・海外からの留学生の受入れがしやすくなる
・海外への留学生の送り出しもしやすくする
・帰国子女にとっても受験しやすくなる
・留学による留年が就職の弊害になるような事態を解消できる
・高校卒業からの半年でボランティアや企業などへのインターンシップ、アルバイト、短期留学など「勉強」ではないさまざまな体験ができる
・学費不足の学生にとってはアルバイトで補う期間にもできる

逆に、心配な点としては・・・
・半年間のブランクで学習意欲が下がる学生もいるのでは?
・親にとっては、半年間の「教育費」が増える可能性がある。
・自費留学が増えると、さらに教育費負担が増大。
などが挙げられます。


採用はどうなる?

新卒学生に採用などに関しては、グローバル企業ではすでに、「春採用」とは別に外国人や留学から戻った日本人学生を「秋採用」を導入していたため大きな支障はないとのこと。

国家公務員の採用も秋に行う方向で検討され始めたようです。
しかし、制度が標準化するまでの過渡期には、「秋入学」の学生に企業が配慮してくれるのかという心配は残りそう。

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