テレビゲームを脅かすのはカードゲーム?
ゲーム専用機とスマートフォンの対決はよく言われていますが、実はトレーディングカードゲームが台頭してきているんです。しかも、かなりコンピューターゲームと被る形で。
トレーディングカードゲームのターゲットは、子供層か、あるいはゲームやアニメ、ライトノベルなどが好きな大人を多く含み、売られている場所は専門のカードショップの他には玩具売場やゲームショップなどと、実はターゲットも販路もかなりの部分でコンシューマーゲームと交差しています。
トレーディングカードゲームの状況が今どうなっているのか、ゲームショップにどんな変化が訪れているのか、そしてそこから浮かび上がるコンシューマーゲームの問題点についてお話してみたいと思います。
勢いをつけるカードゲーム市場
ここ数年で一気に巻き返しているトレーディングカードゲーム。
2011年も、その盛り上がりを感じた人は多くいたのではないかと思います。トレーディングカードゲームの火付け役である遊戯王シリーズはもちろん、カードファイト!! ヴァンガードや、ヴァイスシュヴァルツといったここ数年の間に登場、そして成長したタイトルのテレビCMなども度々見かける機会があったのではないかと思います。
ただし、例えばコンシューマーゲーム業界と比較するのであれば、コンシューマーゲーム業界の年間市場規模というのは2011年で約4500億円なので、まだまだ届かないというイメージです。しかし、ゲームショップではトレーディングカードゲームに力を入るところがかなり増えてきています。
次は、ゲームショップがトレーディングカードにどれだけ力を入れているのか、そして何故そうするのかについて、考えていきたいと思います。