新エンジン搭載でさらにスポーティな走りを堪能できる
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はミニ(現行)を取り上げたいと思います。一見、旧型と見分けがつかない現行型ですが、バンパーにフロントグリルがかかっていない(旧型では下唇のようにバンパー上部に載っかっていた)のと、ウインカーランプがフロントライト内に収まって(旧型はバンパー上に)います
BMWが現代に蘇らせた新世代ミニ(旧型)は、2002年3月にデビュー。あっという間に世界中の人々を虜にし、2007年2月に今回取り上げる現行型へと移行しました。街を走る姿を見ただけでは、それが旧型なのか現行型かすぐには見分けがつかないため、以前私は旧型をオススメしたのですが、しかし現行型がついに100万円を切るに及び、だとしたら現行型を狙ってはいかがか?という提案を今回させていただきます。
外観だけでなく内装も、旧型と見た目の印象がほとんど同じ現行型ですが、その実はルーフ以外はすべて新設計。全長ひとつとっても、旧型より60mm(クーパーSで比較)長くなっています。さらに旧型のエンジン旧型はBMWとクライスラーによる合弁会社が製作していましたが、現行型からはBMWとプジョー・シトロエングループとの共同開発されたものに変更されています。
リアサスペンションの一部がアルミ製になるなど、BMWの最新サスペンション技術が投入されたことで、ゴーカートフィールと乗り心地の良さが両立。横滑り防止装置のDSCには、上り坂で発進する際、自動的にブレーキを作動させて後退を防ぐ機能も付加されました
もちろん旧型のエンジンも素晴らしいものでしたが、現行型に搭載された心臓部は“エンジン屋”の異名を持つBMWのバルブトロニック技術が採用されたもの。まあこれがまたシュンシュンとよく回ります。もちろんプジョー・シトロエングループでもプジョー207などをはじめ各車に搭載されています。
さらにミッションは、従来5MTとCVTだったものが、6MTと6ATに改められました。これにより一層運転した際のスポーティさが増しています。
さて気になる中古車の価格ですが、原稿執筆時点での最安値はワン(6MT)の88.8万円(2007年式/6.4万km/修復歴なし)。いっぽう旧型の最安値はワン(CVT)の33万円(2002年式/10.3万km/修復歴なし)です。約55万円の差で、5年新しくて走行距離も4万km少ないのですから、やはり現行型はおいしいのではないでしょうか。
もちろん価格だけが現行型の魅力ではありません。次ページ以降で、もう少しその魅力を探っていきましょう。