これは化学? それともアート?
第2位 『世界で一番美しい元素図鑑』
「元素図鑑を子どもに?」と、驚かれる方もいらっしゃるでしょうが、理科好きな小学校高学年くらいのお子さんなら、充分楽しめる化学図鑑です。「水兵リーベ、ぼくの船……」などというわけのわからない呪文のような言葉を唱えるより、よっぽど化学が好きになりそう……そんな期待を抱かせてくれます。
2002年にイグ・ノーベル賞も受賞した作者・セオドア・グレイは、本書で「元素コレクター」と紹介されていますが、むしろ「元素オタク」と言ったほうがピッタリでしょう。その「元素オタク」が自身の元素に対する思いをぎゅっと詰め込んだビジュアルブックがこの『世界で一番美しい元素図鑑』です。
化学とはまるで縁のないガイドでさえ、ページをめくるたび次々に登場する元素の美しさに心を奪われます。その美しい写真に添えられる文章が、まさに元素オタクの本領発揮という感じで愉快です。本書を読めば、これまでなじみのなかった元素に親近感を覚えるのは確実ですね。この図鑑を道しるべに、親子で面白くて奥深い元素の世界を旅してみませんか?
【書籍DATA】
セオドア・グレイ:著 若林文高:監修 ニック・マン:写真 武井摩利:翻訳
価格:3990円
出版社:創元社
推奨年齢: 小学校高学年くらいから
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>> 第1位は、2011年上半期に続き、連覇を達成したわかりやすさNO.1の図鑑