テクノポップ/アーティストインタヴュー

plusico(初音ミク)plays Moonriders(4ページ目)

pluscioは、ムーンライダーズの岡田徹さんとサウンド・デザイナー&マニピュレーターの黒田英明さんによる新しいユニット。初音ミクでムーランダーズ曲を電子音だけでなく生音を取り込んでリメイク。お二人に登場してもらいました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

青空のマリー

ガイド:
『青空百景』に収録された「青空のマリー」も当時、よく聞きました。他の曲についても同様のことが言えるのですが、初音ミクというと生音というよりもデジタルな音の曲が多いですが、アコースティックな音と意外と合うのが発見でした。
 
黒田:
エディット次第で機械的にもなるし、妙に生々しさのあるボーカルにすることもできるし、かなり幅広く対応できそうかな、というのは、今回自分で制作していたり、色々なボーカロイドものの曲を聴いたりしていても感じましたね。ただ、まだまだ使い始めたばかりということで、自分の技術的には未熟なところも多くありますが……そのあたりこれからも色々吸収していければと。
 

涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない

ガイド:
ラストの曲となるのは、『最後の晩餐』からの「涙は悲しさだけで、出来てるんじゃない」。岡田さんが作曲したこの曲は、ムーンライダーズの中でもビートルズ的な曲。この曲だけ、ゲストとしてピノキオPさんというボーカロイド職人さんを招いていますが、ピノキオPさんにお願いした理由は?
 
岡田:
これはメーカー、バウンディさんから提案で、ボーナストラックにボカロPさんのリミックスを入れましょう、と。何人かボカロPさんの音源を聞かせていただき、その中から個人的にピノキオPさんの作品がピンときたので、彼にお願いしました。曲についてはピノキオPさんがやりたいのを選んでもらいました。こちらからの指定ではありません。さらにピノキオPさんがライダーズのファンと聞いて、まぁなんという縁でしょう、といったところです(笑)。
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