2011年は大地震や世界経済の影響が大きく、私たちにとって精神的にも経済的にも厳しい1年でした。その影響が国民年金の納付状況にも表れているようです。厚生労働省のデータから国民年金保険料の納付率の推移や、大地震後5カ月(2011年4~8月)の納付状況等をランキングしてみました。

国民年金の納付率とは?

納付率は全国的に下がっている

納付率は全国的に下がっている

現年度分の納付率は、『納付率=納付月数(未経過の前納含まず)÷納付対象月数』によって算出しています。

今回のランキングは4月~8月納付分の保険料が対象になっています。ちなみに、保険料の納付期限は翌月末なので、8月分の保険料は9月末が納付期限となります。

現年度分の他に過年度分を加えた納付率もあります。国民年金保険料は翌月末が納付期限ですが、制度上2年前の分まではさかのぼって納めることができます。過年度分とは納付期限後にさかのぼって納められた分のことで、これを加えた納付率も発表されています。


国民年金の納付率は長期下落傾向

国民年金の納付率が下がり続けています。グラフは昭和61年から平成23年(平成23年度は4月~8月)までの各年度の納付率(現年度分)の推移を表したものです。
国民年金保険料納付率(現年度分)の推移

国民年金保険料納付率(現年度分)の推移

資料:厚生労働省『国民年金保険料の納付率について(平成23年9月末現在)』『平成21年度の国民年金保険料の納付状況と今後の取組等について』『平成22年度の国民年金保険料の納付状況と今後の取組等について』より

平成7年度あたりまでは納付率(現年度分)が85%前後を推移していましたが、その後は景気の下降と連動するように納付率も下降し、途中で一旦浮上したものの平成22年度にとうとう60%を下回ってしまいました。さらに平成23年度に入ってからは震災の影響もあってか、直近で55.3%まで下がってきています。

納付率が下がり続ける理由としては、保険料を払っていく若い世代の年金制度に対する不安が大きいことや収納方法等が挙げられ、いろいろと対策を講じてきてはいますが、根本的なところはあまり変わっていないようです。


次のページでは、国民年金保険料の納付率を都道府県単位でランキングしてみました。