ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

簡単チューンナップで手持ちのパターを中尺化!(2ページ目)

2011年世界のツアーを席巻した中尺パター。品切れやラインナップの少なさがネックになっていた中尺を、手持ちのパターを用いて作成するチューンナップを紹介。ガイドが実際に試します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド


簡単に中尺に出来るキットも登場!

ガイドの選択したパターは、オデッセイ「2ボール F7」タイプ。
通常の2ボールパターに、ツノのようなガイドバーがあり慣性モーメントを高めたモデルです。2ボールパターより一回り大きく、フェースバランスのマレット型パターです。

シャフト伸ばし

スチールシャフトを用いてシャフトを伸ばしたところ。

中尺にするには、まずシャフトを伸ばします。
中尺専用の長いパター用シャフトにリシャフトする方法もありますが、手間と費用が余分にかかるため、今回はシャフトを伸ばすことで対応。シャフト伸ばしは、シャフトカット同様、ゴルフ工房であればどこでもやってもらえる基本的な加工です。

中尺パターを使用するにあたり、決定しなければならないのがシャフトの長さ。
以前の記事でも紹介しましたが、中尺パターは、38インチから45インチくらいと割と幅があります。全米プロに優勝したキーガン・ブラッドリーは少し長めの46インチ強の中尺パターを使用しています。

中尺パターは、腹部に軽くあてて使用するのが一般的。通常の身長のゴルファーであれば、市販されているモデルも多い41-43インチくらいがマッチするでしょう。
40インチを切る中尺であれば、ストロークは必ずしもお腹につけなくてもOK。直進性が高くなる中尺のメリットはそれでも発揮できます。なるべく、一般的なパターと同じように使用したいゴルファーには40インチ以下にするとよいでしょう。

シャフトを伸ばす段階で、自分の振りやすい長さをチェック。
ガイドは、少しお腹に触れるくらいの41インチに決定しました。

中尺

完成した中尺パター

伸ばしたシャフトに中尺パター専用のグリップを装着すれば、ほぼ完成です。
種類は多くないですが、丸型のものや上の面が平らなものなどのグリップが市販されています。色や形など、好きなものを選びましょう。

最後に振りやすさなどをチェックします。
中尺パターは手元寄りの重量がかなり増えます。場合によってはヘッドの重さを感じるために鉛などを貼ってヘッド重量をふやします。市販品の中尺パターもほとんどヘッド重量を増しているようです。しかし、重くなればなるほどコントロールは難しくなります。この辺の調整が、中尺パターを使いこなす鍵になりそう。自分なりの最適解を見つけたいものです。

中尺へのチューンナップは、「シャフト伸ばし」+「中尺グリップ代」+「その他工賃」で、5,000-7,000円くらいの費用で可能。市販品の中尺パターは比較的高額な場合が多いのでその点でもメリットがありそうです。

Belly Putt

簡単に中尺パターに出来る「Belly Putt」

最近では、「Belly putt」のような現在使用中のパターを簡単に中尺するアタッチメントも発売されています。気に入らなかったら比較的簡単に元に戻せるので、ためしに中尺にしてみたい方にはよいアイテムでしょう。こちらは、4,500-5,000円程度で購入できます。

中尺化終了後、早速使用してみましたが、結果は上々です。特にショートパットの安定感にメリットがあります。
なかなかパッティングの方向性が定まらないゴルファーには、ぜひお勧めしたいチューンナップです。

<参考サイト>
「世界を席巻する中尺・長尺パターに注目!」







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