植栽だけでなく、照明計画も空室対策に効く
照明は印象向上と防犯
照明計画がしっかりできておらず建物全体が薄暗かったりすると、外観の印象が悪くなり、入居希望者が離れていってしまう原因となります。入居者に防犯上の不安も感じさせます。
たとえば、きれいにしつらえられた植栽が夜間にライトアップされている物件と薄暗い物件、どちらが来訪した人の目に魅力的に映るでしょうか? オーナーさんの目線で見ると「電気代がもったいない」となってしまう照明でも、入居者には全く異なる視点があるのです。そういう点に気がついているオーナーさんは、植栽や照明に気を配っています。
ライトアップ用の照明器具の価格は1万円程度からせいぜい3万円程度までで、さまざまな種類が売られています。LEDライトを使えば消費電力も少なくすませられます。空室に悩むオーナーさんにも、ぜひ研究していただきたい項目の一つです。
ライトアップには照明用の電源が必要ですので、設計の段階で、屋外に電源を用意し、また散水用の水道栓を設けるといった配慮が求められます。水道栓にしても、ただの蛇口ではさびしいものです。今はおしゃれな屋外用の水道栓がいろいろあります。さらに、植栽の間にヨーロピアン調のポールライトや、ちょっとした鋼鉄製のオブジェなどがあれば、一段と洒落た雰囲気が出てきます。
植栽や照明を工夫するのは楽しいもので、自ら行うことで賃貸経営の楽しみも増え、建物への愛情も湧いてきます。その意味でもオーナーさんが自ら勉強するのが一番なのです。
賃貸経営の成功のために、「植栽」での空室対策を、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。