溜めるように貯める3)使うときだけ蛇口をひねるようにお金を使う
水は常に用意されています。蛇口をひねれば水はいつでも利用することができます。しかし、水を流しっぱなしにするわけではありません。お金も同じです。お金を使い続けることは、蛇口をひねるように簡単なことです。10000円札を使い切ることはそれほど難しいことではありません。しかし、お金があるのと、思うがままに使っていいのとは、まったく別の話です。
いつも蛇口がゆるみっぱなしの家では1か月後の水道代が大変なことになってしまいます。シャワーですら、ずっと出しっ放しにせず、できるだけ使うときだけ開くようにするはずです。
お金も同じ。使わないとき、使うときについてはメリハリを意識することが必要です。使わなくてもいいときにムダな消費を避けるだけで、家計は一気に好転したりします。
逆にいえば、使ってもいいときはしっかり使うべきです。誕生日のようなお祝いのとき、仕事が山を越えたので祝杯をあげるとき、しっかりストレスを解消しようとするときなどは、お金を使えばいいのです。むしろ使っただけ幸せになることを真剣に考えてみてください。
蛇口を閉めるように、お金の使い方を絞るときがあるからこそ、お金は貯まり始め、また使うときの幸せが高まります。
溜めるように貯める4)あふれたお金だけを使う
「マルサの女」という映画があります。ここに山崎努演じるラブホテルの経営者(脱税している)が出てきて、マルサの人と会話をするシーンがあります。どうやったらお金が貯まるのか、と聞かれて彼は答えます。コップに水滴が垂れている。一滴ずつしか水は溜まらない。普通の人はのどが乾いてしまうとすぐ飲んでしまう。これではお金が貯まらない。
お金を貯めたいのであれば、のどが乾いてもコップに水が溜まるまで飲んではいけない。コップに水がなみなみと溜まって、あふれた水滴をなめるのだ、と。
彼の例えは極端だとしても、必要なお金をしっかり確保してからお金は使うべきだという真理を突いている言葉だと思います。
そして、私たちのお金の使い方は、のどが渇けばすぐにコップを空けてしまうようなやり方ではないでしょうか。
私たちが当たり前だと思っているお金の使い方を、ときどき見直してみる必要があると思います。発想の転換です。お金がどうしても貯まらない人は、節約生活を一度本気でやってみてもいいでしょう。
私は10年以上前に、家計が苦しかったとき、惰性で買っていた雑誌購読を全部ストップし、ゲームもDVDも買うことを禁じたことがあります。
何カ月かしてみると、本当に欲しいものはその一部だったことが分かりました。荒療治ですが、使わなくてもいいお金というものはあるものです。
本当に必要な買い物を、ガマンした後にあふれるお金で買うような考え方をしてみてはどうでしょうか。
水を溜めるように、お金も貯めよう
いかがでしょうか。お金を貯めるというのは、何か特別なことをするというより、日常の生活の中にあるのです。そんなことを考えるきっかけに、今回の例え話が参考になればと思います。誰でも手をあわせて、蛇口から流れる水をすくい、溜めることができます。コップやお鍋があればもっとたくさん水を溜めることができます。
何もしなければ排水溝に消えていく水も、それこそ自分の行動があれば、溜めて残すことができるわけです。
お金も同じはずです。あなたの行動が、あなたのお金を貯め始めるスタートです。
2012年は、「水を溜めるように、お金を貯め」てみませんか?
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