仕事・給与/給与明細の見方

給料やりくり下手3パターンにみる傾向と対策

給料でやりくりするには、やりくりできない理由を見極めることです。給料がやりくりできない理由は、月末に困る「なんとなく」パターン、出費が多すぎる「背伸び」パターン、カード利用の「後回し」パターンの主に3つ。それぞれの対策を考え、給料で余裕を持ってやりくりできるようになりましょう。

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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収入の範囲で暮らす方法とは

給料の範囲内で生活ができずに、毎月のようにいっぱいいっぱいのやりくり……。このような生活を終わりにしたいと思っていても、なかなか簡単にはできません。一度慣れてしまった生活パターンをどのように変えたらいいのでしょうか?収入の範囲内で余裕を持ってやりくりする方法をご紹介します。
 
お金のやりくりがうまく出来ないのは大変。早くお金の流れを改善したい

お金のやりくりがうまく出来ないのは大変。早くお金の流れを改善したい

 

給料やりくり下手は3パターン

収入の範囲内で生活するというのが基本中の基本のはず。それでも、給料で生活をやりくりするのが難しい人は、基本的に生活を改善する必要がありそうです。

この、やりくりがうまくいかない「やりくり下手」さんは、「なんとなく」「背伸び」「後回し」の3つのパターンにわけられます。その3パターンについて、対策方法をご紹介します。
 

給料やりくり下手1:月末に困る「なんとなく」パターン

給料やりくり下手の中で一番多いのが「なんとなく」パターン。給料日前になると、気付いたら手持ちのお金がなくなっているというもの。何に使っているわけでもなく贅沢をしているつもりもないのに、給料日前にはお金がなくなっているというパターンです。

これは、お金の使い方があまりにも無計画だから。何も考えずにお金を使っていたら、いつかはなくなります。当たり前の話ですよね。
 

対策:1週間に使えるお金を決める

給料やりくり「なんとなく」パターンへの対策は、一定期間に使えるお金を決めることです。1カ月に自由に使えるお金が6万円あるとしたら、1週間を1万5000円で生活することを考えてみましょう。決めた額以上、絶対使わないということを意識します。

この週は外食が多そうだから週末は家でゆっくり過ごすとか、洋服を買いたいから今週はお弁当で節約など、1週間でやりくりすることを考えるのがコツです。1週間だと、毎日の生活を具体的にイメージしやすくなります。

何に使っているかわからないのにお金がなくなるというのは、だらだらと出費しているということ。期間を区切って、その出費をコントロールしましょう。
 

給料やりくり下手2:出費が多すぎる「背伸び」パターン

次に、明らかに出費が多すぎる「背伸び」パターンです。収入より支出が多く、身の丈に応じていない生活スタイルが原因。

家賃の高いマンションに住む、洋服やブランド物を買い集める、お金がかかる趣味をするなど生活そのものが収入に見合っていないということになります。

このような人は、どのような対策がいいのでしょうか?
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対策:生活を変えて、やりくり下手を脱却

収入に分不相応な生活をしている「背伸び」パターンの人は、まずは生活を見直さないといけません。何に対してお金を使いすぎなのかをピックアップしてみましょう。同僚などの生活と比べてみるといいかもしれません。

家賃が高い人は引越しを検討してみましょう。住居費は毎月必要となるものです。また金額も大きいので、収入とのバランスが崩れてしまうと立て直しは難しくなります。多少、引越しなどの費用はかかっても、家賃をおさえることを考えてみましょう。

洋服やブランド品などの購入が多い人は、1カ月に使えるお金を決めてみましょう。欲しいものがあれば、その決めた金額の範囲内におさめる。その範囲内で買えないのなら、翌月にそのお金をまわして今月はあきらめるなど、一定額以上はお金を使わない工夫をしましょう。消費癖はなかなか変えることができませんが、まずは自分自身で自覚してコントロールをしてみることが大切です。
 

給料やりくり下手3:カード利用の「後回し」パターン

給料やりくり下手な最後のパターン「後回し」。これは、クレジットカード払い依存です。手元に現金がないから、カード払いで買物をする。お給料が入っても、カードの支払いで手元にお金があまり残らない。更にカード払いで買物をする……。この繰り返しでカード払いでの買物が増えていき、その金額も高額になっていきます。

カード払いは、単純に支払いを後回しにしているだけ。その場で支払う意識が少なくなるので、お金が足りないといった買物をセーブする気持ちがおこりません。支払いを後回しにしているわけですから、給料の範囲内でやりくりができているのかということさえ、よくわからなくなってしまう危険性も。
 

対策:一度精算して現金主義に

一度、カード払いに依存してしまうと、なかなかそこから抜け出せません。そこで、ボーナスや貯蓄を利用して、一度カード払いを全てやめてみましょう。全て、現金での買物にするのです。

現金での支払いは、お金を使ったという実感もわきますし、足りなくなる感覚もわきます。自分でセーブする気持ちを持ちながら、手元にあるお金の範囲内で生活してみましょう。

全てを現金で買物をするのに慣れない人もいるでしょう。そんな時にはプリペイド型の電子マネーの利用がおすすめ。現金でチャージをし、その金額内で利用すればいいのです。大きな買物などはできませんが、身近な買物に気軽に利用することができます。ポイントもたまります。支払いの便利さでクレジットカードを利用していた人は、電子マネーに変えるのもいいですね。

いかがでしたか? お金が足りないと嘆く前に、やりくりできない理由を見つけましょう。理由を見極めてその対策をねると、お金の流れが変わりますよ。

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