街乗りも雪道もこなせるSUV、という希少価値
ビーゴ&ラッシュの魅力といえば、まずはこの小さなボディです。バカ売れした初代RAV4とほぼ同じサイズですが、そのRAV4は海外需要を見込んでか年々肥大化の一途をたどっています。ゆえに(日本では)人気のこのサイズがぽっかりと空いていたところへ、ビーゴ&ラッシュがスポッとはまったというわけです。日本のコンパクトカーらしく収納が多いのも魅力の一つ。助手席下のアンダートレイにはローファーくらいなら収納でき、またリアシートの座面下にはアンダーボックスが隠されています
10・15モード燃費は4WD&4ATモデルでも14.0km/Lとなかなか優秀。しかも4WDでさえ最小回転半径が4.9mで、トヨタラクティスの2WDモデルと同じ数値ですから、取り回しも優れています。加えてSUVゆえ上から見てハンドルを握る感じですから、誰もが運転しやすく、街乗りも得意です。
いっぽうで、先述したように本格的な4WD車としても使えます。これからの季節、スキーやスノボーといったウインタースポーツを楽しみに行くのはもちろん、不意の雪などでも安心して走ることができます。
通常でもこのクラスとしては十分な広さを持つラゲージですが、後席まで倒すと26インチのマウンテンバイクがそのまま積み込めるほどの広さがあります
個人的には、山が多くて雨も良く降る日本では、できれば4WD車のほうがどこへでも安心して出掛けられると考えていますから、街乗りもこなせるビーゴ&ラッシュはまさに無敵の車だと思います。
またシートは撥水加工が施されていたり、シートヒーターがオプションで用意されたり、雪道で滑りやすい下り坂をスイッチ操作でタイヤをロックさせることなくゆっくり降りられるダウンヒル・アシスト・コントロールもやはりオプションで用意されるなど、痒いところにも手が届いています。こうしたところも人気の所以でしょう。
新車時価格は約160万~200万円。それが5年落ちでやっと半額となると、割高感を感じる人もいるでしょうが、そもそも競合がほぼないカテゴリーで、これだけ使い勝手がよいのですから仕方ありません。むしろ現行のトヨタヴィッツや日産マーチなど、普通のコンパクトカーの中古車とほぼ同じ価格で、これだけ使い勝手のよい車が手に入ると考えたほうが正解です。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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