加仁湯で温泉満喫
加仁湯には大きな露天風呂が三つあり、第一、第二、第三露天と呼ばれます。第一露天は女性専用ですが、他の露天風呂が基本的に混浴なので、男性が入れない風呂があるのも仕方ないと思います。
最大の露天風呂は混浴の第三露天風呂で、夏は美しい渓流を望みますが、冬は大量の雪を前にした雪見露天風呂になります。雪の白さと白濁した湯の白さが美しく、硫黄の香りが強い温泉らしい湯に浸かるのは、温泉好きとしては嬉しい限り。対岸の巨大な岩壁を望みながら入るので、自然の迫力とスケール感も感じます。
個人的に加仁湯で一番好きな温泉は、ロマンの湯と呼ばれる小さな露天風呂です。以前は小さな四角い露天が四つ並んだだけの風呂で、何がロマンか良く分かりませんでしたが、2009年秋に樽風呂を一つ追加して五つの源泉を個別に味わえるように改装されました。
なかでも一番左側の「奥鬼怒4号源泉」の泉質が抜群。熱い硫黄泉でありながら炭酸の泡付きもあり、日本の硫黄泉の中でも屈指の名湯と思いました。五つの源泉を個別に味わえば、名前の通り温泉好きのロマンを満喫出来ます。しかし、写真では小さな四角い露天にしか見えないので、ロマン風呂の下にある第二露天風呂の写真を掲載しました。
貸切露天風呂は宿泊者専用で、無料で50分間利用出来ますし、新館の積善館の地下には男女別の内湯もあります。他に「はらはら風呂」や小さな岩風呂もありますが、真冬は雪に埋もれていて入れません。
しかし、風呂の数が多いので、真冬でも温泉三昧を実感出来ます。
次ページで、加仁湯の食事をご紹介します。