知らない人との会話は楽しい?それとも苦痛?
これからのシーズン、仕事関係でもプライベートでも機会が多くなってくる「飲み会」。皆さんも、忘年会やクリスマスパーティーなどに誘われていることと思います。普段接点のない人と話す機会や新しい出会いというのは魅力ですが、その反面、知らない人と話すのが苦痛という人もいるのでは? 新しい出会いや交流は飲み会の醍醐味ですが、せっかく参加してもただ待っているだけでは居心地の悪い時間を過ごすことにもなりかねません。どうすれば、新しい出会いを苦痛から楽しいものに変えられるのでしょうか。
3つのルールで「脱・壁の花」
話しかけづらい気持ちを克服するルールを作ると積極的に交流できる
1つめは、話しかけるきっかけが掴みづらいということ。
2つめは、何を話していいかわからないということ。
3つめは、会話が続かないのではという不安です。こういった気持ちの問題は、以下の3つのルールを作ることで解消できます。
ルール1. 話しかけるタイミングを決めておく
目があったら話しかける、会話に参加していない人を見つけたら話しかけるといったように、自分なりの「話しかけルール」を事前に決めておきます。そしてそのタイミングが来たら間髪入れずに話しかけてしまいましょう。ここで「どうしよう?」と考えてしまうときっかけを逃してしまうので、決めたルールどおりに話しかけてしまうのがコツです。
ルール2. 会話を始める「きっかけワード」を用意しておく
「知らない人ばかりだと緊張しますね」「ご挨拶させていただいていいですか」といった定型の「きっかけワード」を事前に準備しておきます。最初の言葉を決めておけば、何を話そうかと躊躇することなく会話を始められます。参加している人は交流したいという気持ちの人が多く、一人でいるのは気持ちのいいものではありません。思い切って話しかければ気軽に会話に応じてくれるでしょう。
ルール3. 質問で相手に話してもらう
きっかけワードで会話を始めても、緊張がとけ、会話が続く状態になるまでには時間がかかります。そんな、ぎこちないタイミングに最適なのが「質問」です。コツは「お酒は飲まれるんですか」といった、YES・NOで簡単に答えられるような質問で緊張をといた後に、「今年はどんな一年でしたか」といった、答えるのに長めの説明がいるような質問をすること。相手の話に相槌を打ったり、リアクションしたりしているうちに会話のぎこちなさを軽減できます。
シーン別具体例:会社の忘年会での話し方
お酒がなくなったタイミングで話しかけるのもGOOD
1.会社の忘年会:話しかけタイミングの例
着席の場合、近くの席の人と目があった時、周りに沈黙が流れた時、会話に参加できていない人がいる時など。仕事を円滑に進めるための土台つくりとしても積極的にコミュニケーションをとるようにするのがいいでしょう。
2. 会社の忘年会:きっかけワードの例
「普段なかなかお話できない人と話せるこういう場っていいですよね」「もう忘年会の季節なんですね」「もう年末かぁ、一年って早いですね」など。「お注ぎします」といった、お酌きっかけの話しかけもいいでしょう。
3. 会社の忘年会:会話を促す質問の例
「普段、お酒は飲まれるんですか」「今年一番嬉しかったことはなんですか」「○○さんの今年の5大ニュースを教えてください」など。会話を振って聞き役にまわることで印象アップの効果も期待できます。
雰囲気や声のトーンなどの非言語コミュニケーションで、節度を守りつつも、積極的に楽しんでいる印象を与えられるようにするといいでしょう。
シーン別具体例:クリスマスパーティーでの話し方
パーティーを楽しむコツは積極的な行動
次に、知らない人が多く、職業などの共通項も少ないパーティーシーンでの具体例をご紹介します。
1. クリスマスパーティー:話しかけタイミングの例
2. クリスマスパーティー:きっかけワードの例
「ご挨拶させていただいてもいいですか」「にぎやかな会ですね」、「素敵なお洋服ですね」など。大事なのは内容よりも、話をしませんかという雰囲気を伝えること。何と声をかければいいか深く考えずに、どんどん話しかけてしまいましょう。
3. クリスマスパーティー:会話を促す質問の例
「今日はおひとりで参加ですか」「ここの会場はすぐにわかりましたか」「今日は何を飲まれてるんですか」など。「私は○○ですが」という自己開示とセットにすると相手も話をしやすくなります。
知らない人が多いパーティーでは、積極的に楽しもうとする気持ちで行動していかないと寂しい思いをしてしまうことがあります。話しかけづらいと思うのは相手も同じ。「待ち」だけではなく、自分から動くことで交流を楽しめるといいですね。
無礼講はNG?飲み会の会話で注意したいこと
「無礼講」という言葉を皆さんはどう捉えているでしょうか。大人の常識として、仕事関係の飲み会はもちろん、プライベートでも節度のある言動は守りたいところ。無礼講という言葉は形式的なものだと心得て、ハメを外し過ぎないようにするのがマナーと言えるでしょう。
お酒の席の会話として、自分の失敗や武勇伝を話す方もいますが、自分の評価が下がるような話題には注意が必要。お酒の席での話題というのは意外と記憶に残りますし、今後の印象に影響を与える可能性も少なくありません。十分に注意しましょう。人の悪口やネガティブな考え方を口に出すのもやめたほうが無難です。お酒の席というのは、人間らしい一面が出やすい場でもあります。そういった時の言動をさりげなくチェックする人も少なくありません。
飲みの席のちょっとした発言で誤解を受けてもつまらないもの。どんな場面でも楽しく、前向きな話題で新しい出会いや会話を楽しむように習慣づけておきましょう。印象管理だけでなく体調管理の面からも、飲み過ぎはNGですね。節度を守りながら楽しいシーズンを過ごしてください。