ホワイトライントーキングキャットの基本情報と飼育方法
画像提供:オオツカ熱帯魚
通称名:ストライプ・ラファウェロ、ストライプ・トーキングキャット
英 名:Southern striped raphael
分 布:南米:アマゾン川、オリノコ川流域
サイズ:約20cm
Temp :23-30℃
pH :弱酸性~中性
古くから観賞魚として親しまれており、アクアリウムでの歴史は古い。体側を走る白いラインが特徴的な、ナマズ目ドラス科に分類されるナマズの仲間。またトーキングキャット(鳴くナマズ)の名の通り、胸ビレをこすって「グゥグゥ」と音を鳴らすことができる。身に危険が迫った時などに音を発することから、威嚇音だとされている。本種以外にもドラス科、ギギ科のナマズには、同様の威嚇音を出す種が複数知られ、アクアリウムではトーキングキャットの総称で呼ばれている。
同じドラス科に分類されるオリノコドラス・エイゲンマニと酷似していることから、よく引き合いにだされる。2種の相違点については、前者の項で解説。
現地からの採集個体が流通しているため、前述のオリノコドラス.エイゲンマニ以外にも、形態的に差異があるものが幾つか見られる。プラティドラス属には、P.armatulus、P. brachylecis、P.costatus、P.hancockiiの4種の記載種、また未記載種も知られているため、オリノコドラス・エイゲンマニ以外にも混同されて輸入されているのかも知れない。
また、一般的にP.costatusとして紹介されることが多いが、より広域に分布しているP.armatulusが本種の正しい学名のようだ。
さて飼育は、夜行性が強いため日中隠れることのできる、流木や陶器製の土管などを入れると良い。普段は、余り活発に泳ぎ回る魚ではない。
餌には、冷凍赤虫や沈下製の人工飼料を与えると良いだろう。非常に丈夫な種なので、通常の熱帯魚飼育と同様の管理を行えば問題なく飼育できる。底にある餌を食べるため、中型魚以上との混泳で、良いスカベンジャーとなる。よほど他の魚を襲うことはないが、余り小さな魚との混泳は注意が必要だろう。
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