一対一対応

実物の名称のインプットが言葉の世界を作るなら、一対一対応が数の世界の入り口です。物を並べられるようになったら一対一対応を遊びの中に取り入れます。

自動車の玩具一つに対して一つの車庫を積み木やブロック、空き箱で見立てたり、人形一つに一つのベッドを用意したり。

また食卓でご飯茶碗とお椀、箸を一人分ずつ並べたり、お菓子や果物を一人分ずつ配ったりする。親の様子を見ていて、その内にやりたそうにするでしょう。そうしたら子どもにやらせます。

様々なものを並べたり配ったりして、一対一から一対多まで何度も何度も経験させます。これが後々抽象的な数の学習の際に具体物とイメージの橋渡しをするようになるのです。

ものを数えようとし始めたら色々なものを数えましょう。数が何個あるかを1個ずつ、2個ずつというように様々なまとまりで数えます。また前から何番目後ろから何番目も遊びの中で親が数えてみせていると、いつの間にか順番を理解するようになります。

-1が一つ減ること、一つ前であることや、÷2が2つに分けることを理解できている子どもがけっして多くはない現実を見ていると、この算数という抽象の世界と物という具象の世界の橋渡しがうまくできていないことを強く感じます。それが前述した永田教授の言葉につながるのです。

工作で脳を発達させる

鋏で紙を切る子ども

工作は子どもの脳力を拡げてくれる

自分が元エンジニアだから言うのではありませんが、物作りというのは脳を活性化する作業の固まりです。コンピュータの中でシミュレーションや設計したものを現実の形にすると、様々なトラブルが発生します。

加工のバラつきや材料の特性などにより期待通りに動かない。では動くようにするにはどこを手直しするか。そこに創意工夫が生まれます。

出来合いの玩具ではなく、ティッシュケースやお菓子の空き箱、ペットボトルなど身の回りにある様々な物を使って、好きな物を作ります。作った後も「こうしたら?」と改良を加えます。これを習慣のようにしてしまえば、工作の中から多くのことを学べます。物の形、大きさ、対称性、中心、バランス、量、順序、変形などの概念を理解でき、手先の巧緻性も身につきます。

工作を通じて問題解決能力を身につけておけば、小学生になって初めて見る問題を「知らないからできない」と投げ出すことはなくなるはず。

先を焦らないで

幼児がひとつのことができると、嬉しくなってもっと難しいことをやらせたくなります。けれども一つのステップをクリヤーした後は飽きるまで繰り返すのが子どもです。先を焦らず子どもが望むまでそのステップに留まりましょう。

また働きかけが上手くいかない時にはレディネスが十分ではないと考えて後回しにすることも必要。無理に先へ先へと急ぐことはよくありません。

目的はあくまでも子どもが世界を認知する手助けをするということを忘れないことです。遠回りのように見えても、そのように育ったお子さんは幼児教育関係者に「あの子はしっかりしている」と認められています。




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