おやつは、健康のためにいいのか悪いのか?
間食にポテトチップス1袋やジュースを一度に食べると、カロリーが多すぎます。
しかし、間食は健康のためにはよくないという人もいます。特に1972年、米国・カリフォルニア大学のブレスロー教授が、生活習慣と健康度との関係を調査した結果に基づいて提唱された実践すべき7つの健康習慣の一つに「間食をしない」ということが盛り込まれていたことも影響が大きいのではないかと思います。
また間食が健康的ではないと見られる原因は、特に「おやつ」の象徴といえば、甘いお菓子類だからではないでしょうか。ケーキやアイスクリームなどの甘いお菓子類は、カロリーが高い割にはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素は少ないものが多いです。
また自分では甘いものは食べずに塩味のおせんべいやスナック類が好きだから安心と思い込んでいる方もたまにおられますが、せんべい等も原料は餅米や米で糖質がほとんどです。またスナック菓子も含めて揚げおかきなどの菓子は、油分が多く高カロリーのものもあります。脂質はもちろん糖質も、食べ過ぎれば消費されずに余った分は体内に脂肪として蓄積されますから、肥満はもちろん、生活習慣病につながる危険性があるので、問題視されるのです。
毎日間食している人が二人に一人
3度の食事で満足できていれば、無理に間食する必要はありません。けれども実際にはどうでしょうか。平成17年国民健康・栄養調査の結果(57表)によると、「ふだんの間食の頻度」は、毎日間食する人の割合は、男性は41.5%、女性は56.5%の割合でした。間食をしない人よりも間食をする人の方が多く、さらに、他の調査を見ても男性より女性の方が間食をする人がより多いことがわかりました。
また現在我が国で推奨されている食事バランスガイドでも、「間食をしてはいけない」ではなく」、間食と嗜好飲料はコマ(バランスガイド本体)を回す紐として描かれ、「楽しく適度に」という記載があります。がんじがらめに「正しい食事」というだけでなく、楽しみも盛りこみつつ、食生活を豊かにするということだと思います。