おいしさが、抗ストレス・抗疲労に役立つ

抗疲労.オフィス.間食

オフィスでの適度な間食は、抗疲労に役立つという面もあります。

間食=甘いもの・お菓子と考えるのではなく、ストレスの多い現代人が必要な栄養素や、不足しがちな栄養成分を補えるようなものを選ぶという点で、間食に期待される新たな役割も考えられています。

2011.11.19日「日本を健康にする!」研究会主催の「機能性おやつシンポジウム」が行われました。その中で、興味深いお話しをいくつかご紹介します。

残業が多かったり、ストレスの多い現代人にとって、おやつも食事バランスを整え、機能性を付加することで、疾病予防や抗ストレス、抗疲労につながるのではないかと考えられています。

特に、食品には3つの機能があり、第一次機能=栄養素としての働き、第二次機能=人間の五感に訴える働き、第三次機能=人間の健康、身体能力、心理状態に好ましい影響を与える働きがありますが、二次機能の「おいしさ」などが抗疲労やリラックスなどの第三次機能につながると、東京海洋大学大学院 ヘルスフード科学 矢澤一良教授や、静岡県立食品栄養科学部 横越英彦教授より、提言がありました。

例えば脳のエネルギー源には糖質が必要ですから、疲れた時に甘いものを食べるとおいしいと感じます。また紅茶のテアニンという成分や柑橘類の香り成分がリラックス作用があることも明らかになってきています。

こうした研究から、より機能性を付加した抗ストレス作用のあるGABAや、脳を活性化するDHAなど、抗疲労や抗ストレス作用に着目し、栄養成分を強化したお菓子やシリアル、ヨーグルト、飲料等が商品化されています。

間食はあくまで補足を忘れずに

気をつけておきたいことは、DHAには脳の活性に機能性があるというと、DHAばかりをとろうとする人がいますが、脳には糖質も必要であり、またタンパク質や脂質、代謝に必要なビタミン、ミネラルなども必要で、きちんと栄養のバランスよく食事からとった上でのプラスαの機能性であることが指摘されました。(静岡県立食品栄養科学部 横越英彦教授)

またそれと関連して、よい成分だからと言って、サプリメントのように濃縮された特定の成分をとる場合には過剰症もあるので、「おやつ」という食べ慣れている一般の食べ物として摂取することが、過剰摂取のストッパーになるというお話しもでました。(江崎グリコ株式会社 研究本部 米谷俊氏)

グリコ株式会社では、全国の様々なオフィス10万拠点以上に「オフィスグリコ」という間食を購入できる販売機を設置し、この販売機にはグリコ以外の他社商品も販売されているそうです。就業中の間食は、「不謹慎」から「仕事効率がアップするためのサポート」と認識も変化してきているようです。

様々な調査で、オフィスで食べられているおやつ・間食で利用率の高いのは、チョコレートがトップに見られます。嗜好もありますが、手軽に口にいれやすい点もあると思います。こうした機能性おやつと開発された商品は、手軽に食べられる設計がされているので、利用しやすいと思います。

もちろん就業中に間食がしやすい環境であれば、ナッツ類や果物、ヨーグルトなど、また残業する前など、時間帯によっては軽食等もとれるとよいと思います。

干し芋やかりんとうなどのおやつも、よく噛むことにつながり満腹感につながります。お菓子類は柔らかいものなども多いので、眠気覚ましなどの気分転換にはよく噛む食べ物もおすすめだと思います。

肝臓病、糖尿病などを初め、持病のある人は、症状に応じた栄養管理が必要ですので、かかりつけの病院できちんとアドバイスを受けましょう。隠れて間食するよりは、きちんと報告し、症状や疾患に応じた適正な機能性おやつやトクホの間食をとることで、食事が楽しめることもあります。自己判断せずに、きちんと相談をしてみてください。


関連リンク/
子どものおやつ 脂質は必要量の2倍も?(食と健康)
「食事バランスガイド」で食事をチェック(食と健康)

参考/
平成17年度国民健康・栄養調査(厚生労働省)
食の進化から日本の歴史を読む方法(河出書房新社)
日本人は何を食べてきたのか(青春出版社)
その他

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