温泉/東北の温泉

鉛温泉 藤三旅館(2ページ目)

藤三旅館は花巻南温泉峡(岩手県)を代表する鉛温泉の一軒宿の秘湯です。館内には深い湯船に立って入る著名な白猿の湯や、泉質が素晴らしい銀の湯など、多数の浴場があり温泉三昧を楽しめます。旅館部は近年改装されて非常に美しく、湯治部は年季が入っていますが宿泊料が格安です。食事にも定評があり、食通の方にも好評。温泉、客室、料理、全てが一定の水準に揃います。今回は、鉛温泉 藤三旅館を紹介します。

藤田 聡

執筆者:藤田 聡

温泉ガイド

藤三旅館で温泉満喫

鉛温泉藤三旅館銀の湯

鉛温泉藤三旅館旅館部の「銀の湯」。泉質が素晴らしい上に有料で貸切も可能

鉛温泉藤三旅館桂の湯

鉛温泉藤三旅館湯治部にある桂の湯は川沿いの露天風呂も完備。写真は男湯

藤三旅館には多数の浴場がありますが、特徴的な泉質なのが銀の湯です。旅館部宿泊者は15時から一人500円で50分間貸切風呂として利用出来ます。一日6組限定なので早めにチェックインして、チェックイン時に確実に予約しましょう。

銀の湯は典型的な貸切風呂の広さしかありませんが、温泉の湯の良さは湯船が狭い方が分かります。近年新築された美しい浴室に源泉が掛け流され、その様子だけで気に入ってしまいますが、お湯自体がまた素晴らしく、ほのかな硫黄臭を感知する上に、実際に湯に浸かると細かな白い湯の花が大量に浮遊しており、源泉そのままの湯である事が実感出来るのです。これだけ良質な湯を貸切で堪能出来るのですから、温泉好きにとっては最高の贅沢で、一人500円という良心価格が有り難く感じられます。なお、貸切時間以外の日帰入浴時間帯は男湯になっているので、女性は旅館部に宿泊しないと入れません。

男女別の大浴場に相当すると思われるのが桂の湯です。内湯と露天があり、男湯側には川沿いの低い位置にもう一つ湯船があります。藤三旅館の主力源泉も桂の湯のようで、全ての浴室に桂の湯源泉の温泉分析表が掲示されていますが、実際のお湯は微妙に異なります。

藤三旅館の浴室で最も有名なのが、125cmの深い湯船に立って入る白猿の湯です。天然自噴岩風呂としては日本一の深さとのこと。建築は三階分の吹き抜けになっており、壮大な印象を残します。基本的に混浴ですが、一日三回女性専用時間があります。

次ページで、藤三旅館の食事をご紹介します。

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