花巻南温泉峡とは
花巻南温泉峡とは岩手県南部、花巻市の豊沢川沿いに点在する以下の8温泉(松倉温泉、志戸平温泉、渡り温泉、大沢温泉、山の神温泉、高倉山温泉、鉛温泉、新鉛温泉)の総称で、川沿いである事から、温泉郷ではなく温泉峡と呼ばれます。大きな旅館が多い志戸平温泉、歴史と伝統と名湯を誇る大沢温泉と鉛温泉、隠れた名湯と呼びたい山の神温泉など、岩手県の温泉を語る上で忘れてはならない温泉揃いです。今回は花巻南温泉峡を紹介します。
花巻南温泉峡の源泉・泉質
温泉毎に源泉が異なるので泉質も異なりますが、単純温泉が主体であり万人向けといえます。泉質面で特筆できるのは山の神温泉幸迎館で、湯に非常に強いすべすべ感を感じる上に、加熱ながらほのかな硫黄臭も伴います。泉質にこだわるなら、大浴場より小浴場がおすすめです。大沢温泉の湯も、山の神温泉ほど明確ではありませんが、ほのかなすべすべ感が気持ち良い湯です。特に有名な混浴露天風呂「大沢の湯」では、大きな露天風呂に大量の湯が掛け流されており、この湯量感が最大の魅力です。
最後に鉛温泉藤三旅館の旅館部にある「銀の湯」も、明確な硫黄臭と湯の花が多い個性的な湯です。
次ページで、花巻南温泉峡の旅館・入浴施設をご紹介します。