ダイレクト型の割安な保険料をフル活用
今回の相談者は、年齢条件の変更で保険料がかなり上がってしまうため、運転者をご夫婦だけに限定することや車両保険の補償内容を見直すことも検討されました。しかし、友人との交流が多いご夫婦なので、ご夫婦以外の方が運転する機会もあるようです。よって運転者を限定する見直しは選択肢から外し、車両保険についても新車購入から1年と少ししか経っていないため補償内容の見直しはしないことにしました。自動車保険は保険会社を選ぶだけでなく、補償内容にもたくさんの選択肢があることにご夫婦は驚かれていました。
結局、30歳以上だった年齢条件を26歳以上に変更し、奥さまの単独のバイク保険をファミリーバイク特約に、さらに日常生活における個人賠償責任補償を追加しました。しかし、ダイレクト型の自動車保険を選択したことでバイク保険の保険料が浮いただけではなく、これまでの保険料よりも低く抑えることができました。
保険は「万が一」の場合の補償です。ですから補償内容について、保険料を気にして妥協するのは本末転倒。家計で許容される保険料内であれば特にリスクの高い補償については優先順位を高く考える必要があるでしょう。
賠償リスクは時に数千万円、数億円という金額に上ります。頻度は多くないかもしれませんが自分ではどうしようもできない経済的リスクに対しては積極的に補償を検討すべきでしょう。事故の頻度が多く支払われやすい補償にどうしても加入しがちですが、そういった補償は保険料が高めですので自分の預貯金などでカバーできないかどうかも考えてみることが大切です。
保険会社の選択は“安心できる”がポイント
保険会社の安心感やブランド力は重要な選択肢
ダイレクト型の自動車保険を利用するのは初めてであり、少しでも不安要素をなくしたいというお考えのようです。保険会社によって保険料に違いが出るのは承知のうえで、まずはそこにこだわらず知名度のある保険会社を選択することにしました。
保険選びは保険料比較に走りがちですが、まずは自分自身の尺度で知名度やブランドを基準に選んでみてもよいと思います。どうしても必要な補償がそこにしかないという場合は別として、基本的な補償内容は概ねどこの保険会社も変わりません。今回の相談者の例では、ダイレクト型に切り替えるだけでも年齢条件の変更による保険料UPを押さえることができ目的は達成されていました。さらに特約の付加により他の補償も充実させることができたわけです。よってダイレクト他社との保険料比較に走らなかったのは賢い選択だったでしょう。
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