金を取引する際の単位は、国内価格と国際価格で異なっています。注意が必要です。
金投資の人気を支えているのは、金価格の値上がりはもちろん、世界中どこに行っても変わらない金の価値が挙げられるでしょう。
日本国内における金の価格は、「1グラム2,000円」等という風に表されます。1グラム当たりの価格が円建てで表示されており、とても分かりやすいと言えます。
しかし金を取引する際の単位は、国内価格と国際価格で異なっており、注意が必要です。
金の国際価格の取引単位=トロイオンス
金は、東京や香港、ロンドン、ニューヨーク等、世界各地で、24時間取引が行われています。漠然と、金価格は世界中どこに行っても、「1グラムいくら」で表示されるのかと思ってしまいがちですが、そうではありません。国際価格を表示する単位は異なっています。金の国際価格の取引単位としては、「トロイオンス(TOZ)(貴金属の重量単位)」が使われています。これは貴金属のみに使用される単位で、略して「オンス」とも言います。ちなみに、1トロイオンスは、約31.1035グラムです。
金の国内価格の取引単位=グラム
一方、日本国内で取引される場合の単位は「グラム」が使われ、「1グラム当たり●円」と表示されます。しかし、金の国際価格の取引単位は1トロイオンスで、1トロイオンス当たりの価格は、米ドル建てで表示されるのが基本となっています。ですから、まずドル建ての金価格をその時の為替レートで円価格に換算し、その上で1グラム当たりの日本国内における金価格を算出します。
国際的な金の取引単位はトロイオンス、日本国内の金の取引単位はグラムと異なります。ニュース等で報道されている数字がどちらの単位での表示なのかをよく確認し、金を取引する際には誤解のないようにしましょう。
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