銀のスーパーバブルが進行中

金価格が上昇していますが、それ以上に銀価格が高騰しています。まずは銀価格の34年間チャートをご確認ください。
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過去最高値は金と同じ1980年で、瞬時つけたオンスあたり約50ドルでした。現在銀は43ドルほどで取引されていますので、まだ1980年の高値を抜いていない点が金と違います。銀をどのように捉えるのが良いかといえば、あくまでそれは金価格に付随する副産物のような側面が強いものです。

工業原料の一部には銀独自の役割もありますが、銀価格を大きく左右するのは金価格であり、銀が単独で価値を大きく上げたり下げるとは考えないほうがよいものです。今、銀が上がっているのも、それ自体の価値が上がっているのではなく、騰がっている金の代替物として上昇していると見ています。

そう考えると銀独特の動きが理解しやすくなります。「金に付随する銀」の第一特徴は、価格のボラティリティーが金より遥かに大きくなる事です。米国に上場する、金と銀に連動する世界最大のETF(GLDとSLV)があります。両者とも原資産である金、銀価格にほぼ忠実に動くものです。双方のここ1年の価格推移を見てみると、2010/05/3以来、今日まで金ETFの上昇率は26%ほどであるのに対し、銀ETFは130%も上昇し、金を大きく上回る価格変動率を見せました。金の上昇トレンドがこれほど明確でなければ銀は長らく横ばいだったでしょう。

逆に将来金の相場が終わって下落トレンドに入れば、銀の下落率は金以上に大きくなります。銀の価値は金に付随する副産物のようなものであるので、金が騰がる時、その輝きを一気に増し、金が下がれば銀の価値は大幅に消えてしまうのが、大幅な価格変動の原因です。

これを金価格÷銀価格で見たGold-Silverレシオで見るとさらに理解できます。
金は銀の何倍あるかというレシオなのですが、2010年始めには66倍がついていました。当時金が2011年以降も騰がり続けることにそれほど確信的でなかったのでしょう。そして今現在レシオは35倍にまで下がってきています。金が本格的に騰がる時、銀はそれ以上に騰がるから差が縮まるのです。どこまでこの差は縮まるのかというと、この先、金がもっと騰がれば銀の輝きはさらに大きく増すことになります。そして先ほどのレシオは20倍を切るでしょう。1980年の時にそれは瞬時16倍まで下がりました(金価格が銀価格の16倍ということを意味している)。この時、銀の輝きは最大限金に近づいた瞬間だったのです。

第2の銀の特徴は、金価格が本格上昇する時の先導役となる点です。金価格に大げさに反応するのが銀であるとすれば、2010年来の銀価格上昇劇は、今起きている金価格の高値更新を暗示していたのかもしれません。現時点でも、銀は金の勢いに強く反応してさらに値を上げており、これはまだまだ金の大相場が控えていることを示唆しているものなのかもしれません。

いずれにせよ、金価格が高騰するなら、まだまだ銀価格は上昇するはずで、1980年のような銀のスーパーバブルが到来するかもしれません。そう考えれば、今、銀ETFや銀の鉱山を大量に持っている銘柄に投資をしておくのは非常に夢のある投資なのではないかと思います。銀鉱山を保有している銘柄は銀のバブルがやってくれば、レバレッジがかかってさらなるスーパーウルトラバブルに成る可能性があるからです。
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