カーナビ・カーオーディオ/カーナビの選び方/使い方

カーナビの選び方3 記憶媒体のタイプで選ぶ(3ページ目)

カーナビのデータを収録しているメディアは、SD、SSD、HDDなど様々。それらの違いを知っておきたい。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド


HDDナビは高級モデルにシフト

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HDDナビはメモリーAVナビよりデータ容量が大きいのが魅力

メモリーAVナビが登場するまで、AVナビの主流だったのがHDDタイプだ。DVDナビに代わってHDDナビが登場した2001年当初、容量は10GB程度だったが、20GB、20GB、60GB、80GBと容量がアップ。この、大容量であることが、HDDナビの大きなメリットだ。

容量が大きいから、地図や検索などデータを大量に収録できる。たとえば、小容量のメモリーナビには収録されていなかったりもする詳細市街地図が必ず収録されているし、収録エリアも広範囲。また、高精細なVGAモニターできれいに見えるようにデータ量を増やして描き込んでいるので、地図は緻密だ。また、動画の3D交差点拡大画面を用意していたり、渋滞予測データや抜け道などの情報を組み込んだモデルも多い。


このように様々なナビデータを収録しても、まだまだHDDの空き容量には余裕があるから、HDDに音楽や動画を保存&再生できるのもHDDナビのメリット。CDを再生すれば、自動的にHDDに録音してくれるものも多い。もっとも、機種によってはHDD内に貯めた音楽を、外部に取り出せないモデルもある。このタイプだと、カーナビを買い替えるときに、HDDに貯めた音楽を捨てなければならないので注意したい。またメモリーAVナビでも、SDカードなどのメモリーに音楽等を保存できるモデルもあるし、iPod/iPhoneでも代用できるので、HDDへの音楽&動画の保存は、HDDナビのメリットともいえないかもしれない。

いい音で音楽を楽しむならHDDナビ!

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音質調整機能をはじめ多彩な機能を搭載しているのもHDDナビの特徴だ

むしろメリットは音楽再生のクオリティと、多彩なAV機能にあるといえよう。HDDナビの上級モデルは、オーディオ部分にもある程度コストをかけられるため、素の状態の音質が、メモリーAVナビより優れているモデルが多い。また、イコライザーをはじめとした音質&音場調整機能が充実しているモデルが多く、このタイプならクルマに合わせた調整を施すことによって、より快適なサウンドが楽しめるし、サラウンドシステムへの発展、サブウーファーや外部アンプ追加など、発展性に優れたモデルも多い。

したがって、できるだけいい音で音楽を楽しみたいというなら、HDDナビを選んだほうが無難といえるだろう。もっとも、音の善し悪しは、メーカーによっても違うし機種によっても違う。このへんは、実際に試聴したり、評判を調べてみるといいと思う。

メモリータイプに比べHDDナビは高価

弱点は、メモリータイプに比べると高価なことといえるだろう。メモリータイプの場合、PNDなら1万円台のモデルも存在するし、評判のいいメモリーAVナビでも7~8万円台程度。それに比べ、HDDナビは、安いモデルを探しても12万円台あたりからだろうか。もっとも、性能や機能に違いがあるので、価格だけでは比較できないが、導入コストはメモリータイプより高い。

ユーザーにとって、オーバークオリティになりがち、というのもHDDナビではありがちなことだ。とくに、HDDナビの上級モデルは、多彩な機能を搭載していたりするが、ユーザーによっては持てる機能のうちの半分も使っていないケースがあったりする。実際、僕も現在はカロッツェリア・サイバーナビを使用しているが、すべての機能を使いこなしているわけではなく、眠っている機能がいくつもある。という意味では、カーナビを選ぶさいは、ユーザー個人個人が必要な機能を事前に洗い出すことが大事。記録媒体にはあまりとらわれず、必要な機能を搭載しているか否か。そこで取捨選択していくのが、賢いカーナビ選びといえるだろう。
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