家族の保険をひとまとめにして一元管理

今回は、ダイレクト型から代理店型へ見直しました。家族で自動車を複数所有しているケースです。重複した補償の見直しに留まらず、誰がどの車を運転するのかによるリスク管理も含めたトータルな見直し事例です。また、家族で契約をひとまとめにして、満期も同一にすることで契約管理もしやすくしました。

■相談事例調査
調査会社:エフピーリサーチアンドコンテンツ株式会社
調査対象:自動車保険の相談を受けているFP
調査年月:2011年7月

■相談者属性
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相談者の属性と見直し前後の補償内容。特約の整理、年齢条件の変更によりムダな保険料を削減。さらに契約をひとまとめにすることで契約の管理しやすくした

 

複数車を持っている人によくあるケース

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スポーツカーでの加入は事前に確認を

今回の相談者の見直し前の状況を少し解説しておきます。

相談者は工事関係の仕事をされている自営業者の方です。所有している車のうち、エスティマとフィットはダイレクト型の自動車保険に加入。自家用貨物はJA(農協)の共済に加入しています。長男(18歳子供)が免許を取得し、同時に祖父の形見のスポーツカー(NSX)を譲り受けることになりました。しかし、NSXのようなスポーツカーはダイレクト型の保険会社では加入を断られてしまいました。

また、フィットの保険は継続時の手続き遅れで割引等級が20等級から6等級に戻ってしまったという経緯があります。免許をとったばかりの長男はすべての車に乗る可能性もあるため、年齢条件を全年齢担保にする必要があり保険料のアップが心配されます。このようなケースは複数の車を所有している家族でよくあるケースでしょう。
 

継続忘れで割引等級が台無しに

フィットの保険はダイレクト型の保険に加入していますが、前々回更新時に相談者自身がすっかり更新を忘れていて、結局20等級まで進んでいた割引が6等級に戻ってしまったことがあったそうです。

やはり更新日の直前に電話で知らせてもらうなど管理をしてもらう必要性を感じたのと、子供が免許を取得した時に譲り受けたスポーツカーの加入を今まで利用していたダイレクト型の保険会社に断られたことで、今回の見直しでは代理店型の保険会社に切り替える方向で相談来られました。

相談者の場合、車が複数あってかつ加入している保険会社がバラバラであるため、契約管理がきちんとできおらず、満期がいつなのか知らされなければまったく気づかない状態です。もちろん保険会社から通知はきますが、基本はハガキかメールですので見ていなければ日々の忙しさの中で忘れてしまうことはあるでしょう。

契約管理がちゃんとできていないと、満期がいつであるのかわからなくなってしまうだけではなく、誰がどの車に乗っても大丈夫かといったリスク管理もおろそかになってしまい危険です。さらに、重複した補償があるなど保険料をムダに支払っていることもあり、家族で複数の車を所有して利用する場合は契約管理は大変重要になります。
 

子供が免許を取る=保険料があがる理由

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子供が免許取得すると、自動車保険は最も若い子供の年齢で契約することになる

相談者の場合、子供が免許を取得したことにより現在の保険の年齢条件をすべて全年齢担保にしなければならず、そのためのコストが非常に高かったのが悩みでした。

「子供が免許を取ったので保険料が高くなった」という話は、家族で車を利用している人であれば必ずといってよいほど持っている悩みです。自動車保険は記名被保険者の家族の中で最も若い人の年齢条件で契約することになっており、どうしても保険料が高くなってしまいます。

詳細な条件は省きますが、例えば35歳以上担保の保険料が年間で約14万円の契約の場合で試算すると、全年齢担保に条件を切り替えた場合保険料は約45万円に跳ね上がります。取り扱いは少ないですが、ほとんど車を使わない人の年齢は加味せず主に利用する人の年齢条件で家族の運転も補償対象とする自動車保険が販売されていたり、「子供特約」によって主に乗る人の年齢にあわせて契約しながらも子供を補償の対象にすることができる保険会社もあります。

次のページでは「車を複数もっている人のチェックポイントは3つ」を紹介します