車を複数もっている人のチェックポイントは3つ
車を複数もっている人は、事前に3つのポイントをチェックしておこう
1.子供の年齢条件に対する対策
子供の年齢による保険料アップについては、「子供特約」のある保険会社に加入することで解決しました。
2.重複した補償に関する対策
人身傷害は1台だけ加入していればその家族も補償の対象になるため、他の車については搭乗中のみ担保にすることにより補償の重複をなくしました。また、全契約に付いていた弁護士費用特約を1台だけにして、代車特約は無料で代車を貸してくれる修理工場との付き合いにより不要であるため削除しました。
3.満期管理に関する対策
すべての自動車保険の契約者、保険会社、保険期間を統一することにより、ノンフリート多数割引を利用することをFPはオススメましました。ノンフリート多数割引は契約をまとめることで多少の割引があり、満期の一元管理ができるのが特徴です。今回の相談者は複数契約で保険の整理ができていなかったのでこの提案には納得されていました。その他管理面では、エスティマにも家族限定を付けて、友人は運転しないよう徹底。誰がどの車に乗ってよいのかダメなのかも明確にしました。
今回のケースに限らず、複数車を所有し家族で利用するケースではこの3つが主なチェックポイントです。子供特約は取り扱い保険会社が少なく一般的ではありませんが、特に20歳前後の子供が運転する場合には効果的です。
そして契約の一元管理で便利な仕組みがノンフリート多数割引です。車・バイクなどの自動車保険が2台もしくは3台以上ある場合で、すべての契約を1つの契約にまとめることができ、1%~5%割引が適用されます(保険会社によって異なる)。契約者を家族の誰かにして、保険期間、保険会社を揃えることが条件です。ただし、複数の契約の保険期間を揃える必要があるため、他の保険はいったん解約し改めてその等級を1年間やり直す必要があります。その分割引が進むのが遅れることは理解しておく必要があるでしょう。
代理店のサポート受けて管理がラクに
代理店型の場合、保険会社選びよりも代理店選びのほうが重要
ちなみに祖父の形見であるスポーツカーもノンフリート多数割引の仲間入りをして契約しました。その際、ずっと使っていなかった保険があったことがわかりその保険を利用できたことも収穫でした(中断証明が発行されている契約を利用)。
今回のケースはよくあるケースですが、複雑です。これらのことを1人で判断して実行するのはハードルが高いでしょう。やはり身近にいる代理店にサポートしてもらうことで、いろいろな気づきが出てくるのは間違いありません。
ダイレクト型の保険会社ではノンフリート多数割引の取り扱いがみられませんが、自分で管理がちゃんとできる人であれば、ダイレクト型の保険会社でまとめることでコストパフォーマンスは代理店型より高くなるかもしれません。また、アドバイスなどは徹底的にコールセンターを活用し、自分の車の利用状況や所有状況をちゃんと伝えれば的確なサポートを受けることができるでしょう。
ちなみに代理店型の場合、保険会社選びよりも代理店選びの方が重要です。自分で判断することは難しいですから、自分が信頼している人が利用している代理店を紹介してもらったり、いろいろな代理店を利用してみるとよいでしょう。
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