レースや補正機能のついたブラジャー・下着の洗い方
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こんな干し方はNG!?
下着といっても、男性物の下着と女性の下着では、洗い方が全く違います。女性の下着の中でもブラジャーなど補整機能のある下着は、アンダーバストのワイヤーやボーンなど特殊な副資材が使用され、さらにレースなどデリケートな素材で作られています。他の物と一緒に洗濯機で洗ってしまうと、ワイヤーが曲がったり、ゴムが伸びたり、お気に入りの下着も台無しです。
洗濯することで、下着にダメージを与えることになるのです。逆に言えば、下着の特徴を考えて洗濯すると、お気に入りの下着を長く着ることができます。
今回は、知っているようで知らなかった女性用下着の洗い方についてお話しします。
【INDEX】
お気に入りのブラジャーを手洗いする
ブラジャーの洗濯表示は、ほとんどが手洗い表示になっています。ブラジャーを手洗いするのは面倒に思いますが、お風呂に入った時に、一緒に下着も手洗いすると、簡単に洗えます。
洗濯をする前に、パッドを外し、洗濯表示を確認します。
ブラジャーを手洗いするとき、最初にカップ内のパッドを取り外します。
ブラのホック部分についている洗濯表示を確認し、洗剤を用意します。
ブラジャーは、繊細なレース、アンダーバストのワイヤー、サイドにボーンが使用してあるので、オシャレ着洗い用の中性洗剤を使用します。
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洗剤をとかして、泡立てます。
30度くらいのぬるま湯に、適量の洗剤を入れて泡立てます。
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ゆっくり、丁寧に押し洗いします。
ブラジャー全体を洗濯液につけて、ゆっくり押し洗いをします。
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カップの内側の細部を丁寧に洗います。
押し洗いの後、カップ内部のアンダーワイヤー部分やパッドを入れる部分、カップサイド部分を、丁寧に洗剤液の泡で、汚れを落とします。
●ブラの手洗い3:再度押し洗い
最後に、数回押し洗いをし、カップを重ねて水を切ります。
ブラジャーのすすぎ方・脱水・干し方
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ゆっくり押し洗いをして、洗剤をおとします。
水槽にぬるま湯を入れて、押し洗いを繰り返し、洗剤を落とします。
すすぎ洗いを数回繰り返して、カップを重ねて、軽く水分を切ります。
●脱水
すすぎ洗いを終えた下着を、ネットに入れて洗濯機に入れて30秒から1分くらい軽く脱水します。
すすぎ洗いを終えたブラジャーは、できるだけ早く水分を脱水します。
●形を整える
脱水が終わると、洗濯機から取出して、しわを伸ばして、形を整えます。
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形を整えて、ハンガーにかけ、風通しのよいところで乾燥させます。
下着は、ハンガーにかけて、風通しの良い室内で乾燥させます。
乾燥させるときに、乾燥機は使用しないで、自然乾燥させてください。
下着の洗濯のコツは、繊維を傷めないようにすること。洗濯のコツを覚えてしまうと、簡単に洗濯できます。デリケートな下着の特徴を考えて洗濯すると、お気に入りの下着も、いつまでも着ることができるのです。
下着を長持ちさせる洗濯のポイント
最後に、お気に入りの下着を長持ちさせる下着の洗濯のポイントを紹介します。
デリケートな下着は、下着の特徴に合わせて洗濯することが大切です
◆ポイント1.洗濯表示を見て、洗濯機洗いと手洗いに分ける
最初に、洗濯する下着に付いている洗濯表示を見て、洗濯機で洗えるか、手洗いか確認します。一般的に男物は、洗濯機で洗えますが、女性物は、洗濯機で洗えるものと、手洗いのものがあります。
シンプルなインナーは、洗濯機で洗えますが、レースやワイヤーやボーンなどの副素材が使ってあるブラジャーや、シルクなどのデリケートな素材の下着は手洗いです。また、黒などの濃色の下着は、別に分けて洗います。
◆ポイント2.洗剤は「オシャレ着洗い用洗剤」を使用
Tシャツやインナーなど綿・麻・合成繊維は、汚れを落ちの良い弱アルカリ性洗剤を使用しますが、手洗い表示のデリケートな下着は、中性洗剤(オシャレ着用洗剤・エマールやアクロンなど)を使用します。
漂白剤は、黄変の原因になったり、生地や副資材を傷めるので、下着洗いには使用しないでください。
◆ポイント3.「洗濯機」で下着を洗う時の注意事項
手洗い表示の下着は基本的に手洗いですが、レースのないのシンプルなブラなどは、ネットに入れて弱水流で洗うこともできます。下着を洗濯機で洗う時は、沢山の物と一緒に洗うのではなく、ネットに入れて、少量で単独洗いをオススメします。
◆ポイント4.絶対に使ってはいけないのが「乾燥機」
乾燥機能付きのドラム式洗濯機が普及していますが、下着を乾燥機で乾かすことは絶対に避けてください。下着には伸縮性をよくするポリウレタンやゴム素材が多く使用されていますので、日陰(風通しの良い室内)での自然乾燥が基本です。乾燥機の高熱で、ポリウレタン繊維やゴム部分が硬くなったり、生地が縮むなど、下着にダメージを与える原因になります。
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いつまでも大切にしたいお気に入りの下着(画像:シャンテルコレクション)
ブラジャーなどの下着は、思っている以上にデリケートにできています。下着の特性を考えて洗濯することが、お気に入りの下着を長持ちさせるコツですよ。
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