ドライバーの裏のメッセージ……「ストッパー」 

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走り続けても心から満足できないのはなぜ?

人を駆り立てる「ドライバー」がインプットされると、同時にそれ以上の強さでその言葉の裏に感じるメッセージが印象づけられることがあります。それが、「ストッパー」です。

「ストッパー」とは、制止するものの意味。5つのドライバーに対しては、次のようなストッパーが働くことがあります。

<ドライバー>完全であれ! → <ストッパー>ありのままの自分じゃダメ
<ドライバー>他人を喜ばせろ! → <ストッパー>他人が先、自分は後
<ドライバー>努力せよ! → <ストッパー>楽をするな
<ドライバー>強くあれ! → <ストッパー>素直な感情を出すな
<ドライバー>急げ! → <ストッパー>自由に行動するな

「ドライバー」の指令に従って何かの行動が促されると同時に、「ストッパー」の指令から他の行動が制限されてしまいます。

たとえば、「完全であれ!」と言われ続けた人は、「ありのままのあなたじゃダメ」というストッパーを受け、常に自分を飾っていなければ他人に認めてもらえないような心境になったり、「急げ!」と言われ続けた人は、「自由に行動するな」というストッパーを受けて、立ち止まったり休んだりすることすらできない心境になることもあるかもしれません。

「アロワー」なメッセージで自分を変える! 

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自分を許し認めるメッセージを投げかけてみよう

このように、ドライバーやストッパーの影響が強すぎると、いつも緊張や不安、我慢を強いられてしまいます。

ドライバーのメッセージ通りにうまくいけばいいのですが、すべてが理想通りに運ぶはずはなく、うまくいかなくなるときも必ず訪れます。そのときに、「自分はダメだ」と自信を失ったり、「うまくいかないのは周りのせいだ」と恨んだり、さらには、「自分もダメだが、周りだって信用できない」と極端に虚無的になってしまうこともあるでしょう。

そこで、大切なのは少し立ち止まって考えてみることです。そもそも、心のなかにあるドライバーによって過剰にあせり、無理な行動を強いられてきたのですから、このドライバーを修正し、自分らしい行動を認めるメッセージに変えていけば、肩の力を抜いて前進していけはずです。

この自分自身を認め、許可するメッセージを「アロワー」といいます。あくまでも一例ですが、ドライバーをアロワーに変えると次のようになります。

<ドライバー>完全であれ! → <アロワー>ありのままの自分でもいいよ
<ドライバー>他人を喜ばせろ! → <アロワー>もっと自分を優先させていいよ
<ドライバー>努力せよ! → <アロワー>ほどほどでもいいよ
<ドライバー>強くあれ! → <アロワー>弱い自分を見せてもいいよ
<ドライバー>急げ! → <アロワー>自分のペースでやってもいいよ

生きていくなかでドライバーのメッセージを感じる場面にぶち当たったら、そのたびに「アロワー」を唱えてみてください。たとえば、プレゼンの前に「なめられないように完璧に話さなきゃ!」という思いに囚われたら、「飾らないで自分らしく話していいよ」と自分に言い聞かせてみたり、急に無理な仕事を頼まれ、「引き受けなきゃ!」と思ったときには、「『今日は予定がある』って言ってもいいんじゃない?」と自分に問いかけてはどうでしょう?

ドライバーのメッセージは、たしかに自分を向上させてくれます。しかし、このメッセージにいつも駆り立てられ、身も心も人生も壊してしまったら何にもなりません。自分の心の中に強いドライバーを感じたときには、ぜひアロワーのメッセージに変換してみてください。もっと肩の力を抜いて自分らしいスタイルでチャレンジすることができると思います。
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