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秋の奈良で花を愛でる

秋の花めぐりというと、京都や鎌倉をイメージしますが、実は、奈良にもよい花見どころがたくさんあります。京都や鎌倉との違いは、風景が雄大で花がまるで野生のもののように自然に咲き乱れていることです。わたしは、そういう奈良を自転車で走るのが大好き!

吉田 さらさ

執筆者:吉田 さらさ

寺・神社ガイド

秋の奈良、花めぐり

畝傍

大和三山のひとつ、畝傍山とコスモス

「神社仏閣めぐりの一番の目的は仏像」という人が多いけれど、実は、境内やその周辺、古墳などを彩る季節の花も、見逃せないポイントです。

また、花めぐりというと、京都や鎌倉を思い浮かべる人が多いですが、わたしは、おおらかな風景の中に咲き乱れる奈良の花が一番好き。とりわけ、飛鳥や橿原(かしはら)などを自転車で走りながら、穴場のポイントを探すことが多いです。ということで、今回は秋の奈良の花の名所をご案内したいと思います。


8月下旬から10月まで見られる花:ホテイアオイ

■本薬師寺跡
ホテイアオイ

本薬師寺跡のホテイアオイ、10月初旬撮影

現在の薬師寺は奈良市内の西ノ京というところにありますが、最初に建てられたのは今の橿原市で、その後、平城遷都に伴って現在の場所に引っ越したのです。橿原市は、平城京より前に、藤原京という都が置かれた場所です。もともと薬師寺があった場所は、「本薬師寺跡」と呼ばれ、今は建物の礎石しか残っていません。そこに地元の小学生たちが、ホテイアオイを植えました。10月中旬ごろまで比較的長期間楽しめますが、開花状況は毎日変わるので、チェックが必要。
本薬師寺跡の詳細情報


9月に見ごろを迎える花:萩

■白毫寺
萩

萩の花が、秋の古寺に風情を添えます

高円山のふもとにあり、境内からの展望が大変すぐれています。奈良公園から徒歩でも行けますが、観光の中心地から少し離れているせいか、人も少なめで、雰囲気もよし。石段の周囲の白と赤の萩が、実に美しい。そのほか、元興寺、新薬師寺、唐招提寺なども萩の名所です。
白毫寺の詳細情報

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