100年店ランチ/東京の100年店ランチ

ランチョン(ビアホール・洋食/神保町/創業1909年)(2ページ目)

日差しが差し込むゆったりとした空間の中で洋食ランチを。今回は神保町駅にほど近いビアホール&洋食店をご案内します。

菅野 夕霧

執筆者:菅野 夕霧

100年店ランチガイド

日替わりは1000円から、ランチビールも

ステーキランチ

ボリュームあるステーキランチ

店の歴史などが掲示されている螺旋階段を上がると、席数100を超える“大箱”スペース、まさにホールが現れます。右手が全面ガラス張りで明るい店内が印象的です。眼下に靖国通り。道行く人などを眺めながらゆったりと食事を。ぜひ窓際に座りたいお店です。ちなみにこの日は、東京の街に詳しい作家の方がいらしていました。しかし、老舗店では著名人に出会うことが多いですね。

日替わりランチ

日替わりランチ

ランチメニューは、日替ランチ1000円と、サーロインのステーキランチ1400円。もちろん、人気のオムライス(850円)など通常メニューも楽しめます。また、ビアホールならではのランチビールも提供。同店は通し営業ですが、お得なランチメニューが15時までオーダー可能と、少し長めなのも嬉しいところです。

日替わりランチは、文字通り日替わりで異なる「肉」と「魚」の盛り合わせ。付け合わせの生野菜やポテトサラダにも抜かりのない印象です。また、個人的に好きなのは同店のキャロットドレッシング。各テーブルに置かれているので、好みの量を使用できるのもいいですね。

人気のエビフライは、名古屋人も納得!?

エビフライ

迫力ある頭付きのエビフライ

オムライスやメンチカツなど古き良き洋食店のメニューの中から、この日は名物の1つであるエビフライ(1600円)とライス(200円)をオーダー。……デカイ。大海老2本がタルタルソースとともにどっかりと鎮座するプレートはなかなかの迫力です。知人の名古屋の方による「東京には名古屋人が満足できるエビフライがあまりない」との言葉を思い出しましたが、こちらのお店はおすすめできそうです。

私は創業から100年を経過した、いわゆる“100年店”のリストを作成していますが、店名のほとんどが日本語です。こちらは貴重な英語(カタカナ)店名。そんなハイカラな横文字の店名に加え、皿やナプキン、フォークやナイフなどにはビールを抱えたカラスのオリジナルキャラクターを配し、他店との差別化、ブランディングを……。先見の明を感じますね。

窓際席

眼下には靖国通り

席数があるので仲間と連れだってもいい。1人でも近隣書店で手に入れた古本を片手に、2階から外を眺めながらランチタイムを享受できる、そんな一店。

太宰治や松本清張らと同じ年に生まれたハイカラな洋食店で、ランチはいかがでしょう?


■ランチョン
住所:東京都千代田区神田神保町1-6
TEL:03-3233-0866
営業時間:11:30~21:30(土曜は20:30終了、ランチメニューは15時まで)
定休日:日曜・祝日
地図:Yahoo! 地図情報
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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