美術館/テーマ別おすすめ美術館

マンガの美術館(4ページ目)

子どもも大人も、みんな大好き、世界中からも愛されている日本のマンガ。その歴史や源泉を辿ると、はるか昔、平安末期の頃の「鳥獣戯画」までたどり着きます。そんなマンガにまつわる美術館のなかでも、オススメをご紹介します。

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

明治大学米沢嘉博記念図書館(東京都)
~コミケ創始者の名を冠したマンガ図書館

コミケの歴史がわかる展示室

あらゆるジャンルのマンガ雑誌、同人誌、サブカルチャー誌を収蔵

夏と冬の年に2回行われる、同人誌(同じ趣味・嗜好をもつ人たちで自主制作・編集した本のこと)の日本最大の即売イベント、コミケ(コミックマーケット)。現在は毎回50万人を超える参加者があり、プロのマンガ家や企業も多く参加しています。

このコミケ創立メンバーの一人で、2006年に53歳の若さで亡くなったマンガ評論家、米沢嘉博の蔵書や資料を元にして創設されたのがこの図書館。

公立の図書館ではあまり収蔵されていないマンガ雑誌や単行本、アニメ誌、同人誌やカストリ雑誌( 風俗や猟奇的内容を主とする戦後まもないころに発行された大衆誌)などの膨大なコレクションは、あまりにも数が多く(推定14万冊以上)、実はまだまだ整理中。現在は現在はその一部の約7万冊が閲覧できます。一部とはいえ、地域の図書館を遥かにしのぐ規模です。
コミケの歴史がわかる展示室

50万人以上が参加する現在でも、運営は完全ボランティアのコミケ。その歴史もよくわかる

1階の企画展示コーナーでは、米沢氏の蔵書やコミックマーケットの歩みがわかる常設展のほか企画展も開催しています。

現在までに、同人誌の世界や、一斉を風靡したまんが家、吾妻ひでお、そしてボーイズラブなどをテーマにした展示を開催、関連のトークイベントも随時開催されています。大人のマンガ好きはぜひ訪れたい図書館です。
明治大学駿河台キャンパスからほど近くundefined古本の町神保町にも近い

明治大学駿河台キャンパスからほど近く 古本の町神保町にも近い

この図書館を運営するのは明治大学。2014年度には、世界最大級となる東京国際マンガ図書館も開館予定。秋葉原からも近い駿河台の地が一大マンガスポットになる日も近づいてきました!

<DATA>
住所:東京都千代田区猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554
開館時間:平日(月曜・金曜のみ) :14:00~20:00、土曜・日曜・祝日: 12:00~18:00
入場料:1階展示室:無料、2F閲覧室:会員登録が必要(18歳以上、要身分証、1日会員300円、1か月会員2000円、一般<1年>会員6000円
休館日:火曜~木曜、年末年始、特別整理期間
公式サイト

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