日本と東洋美術の殿堂! 東京国立博物館

本館(日本ギャラリー)

池の周りにはベンチも。天気のいい日は読書をしている人も多数。
本館(日本ギャラリー)


「トーハク」の略称で親しまれている東京国立博物館は、日本で最初にできた国立博物館であり、4つの国立博物館(東京、京都、奈良、九州)のうち、唯一の東日本にある博物館でもあります。収蔵する作品はなんと約11万件!

本館や表慶館など6つの展示館、四季折々で表情を変える庭園、レストランやミュージアムショップなどが並ぶ、まさに日本美術のテーマパーク。しっかり見ると1日では足りないくらいの東京国立博物館を紹介します!

(1) 本館
(2) 平成館
(3) 表慶館法隆寺宝物館
(4) 黒田記念館庭園茶室
(5) レストランミュージアムショップ

上記のうち、(1)本館、(2)の平成館は、お時間に余裕がないときは最低限見ていただきたいところ。(3)、(4)、(5)はお時間に余裕があるときは、ぜひとも見ていただきたいところ、となっております。

さっそくご案内します!


日本美術まるっと早わかり 東京国立博物館 本館(日本ギャラリー)

CMやドラマなどにも登場することが多い重厚な本館エントランス

CMやドラマなどにも登場することが多い重厚な本館エントランス


東京国立博物館の創立は、1872年に湯島聖堂で開催された日本で初めての博覧会(翌年のウィーン万国博覧会の予行も兼ねていました)がきっかけ。現在の上野公園では1882年より展示を開始しています。

正門を入ると最初に見える建物が東京国立博物館の本館(日本ギャラリー)です。銀座の和光ビルや、原美術館などを設計した渡辺仁が設計原案を手がけ、1937年に竣工、重要文化財にも指定されている重厚な建物です。この本館が東京国立博物館の一番にして最大の見所。日本の美術、工芸や歴史資料がたっぷり展示されています。

本館に入ったら、まずは階段を上がり2階へ行ってみましょう。『日本美術の流れ』と題された10の展示室では、縄文時代の土器から江戸時代の浮世絵まで時代順の展示で日本の文化史をダイジェストでたどることができます。

教科書で見たこともある名品も多く、この展示室をひととおり見るだけで日本美術がどのように変化してきたのかが把握できるようになっています。
いつも国宝に出会うことができる「国宝室」

いつも国宝に出会うことができる「国宝室」


とくに「国宝室」と名のつく本館2室には、国立東京博物館が所蔵、あるいは寄託されている国宝の中から、よりすぐりの作品が常に展示されています。特別展では人だかりができ、ゆったりと鑑賞できない作品も、余裕を持って鑑賞できますよ。

実は東京国立博物館は、特別展をのぞいて、原則的に写真撮影OKです(ただし寄託品など一部作品の撮影、三脚・フラッシュの使用は作品保護のため禁止です)。本館の入り口や庭園の見えるラウンジなどの雰囲気も良いので撮影におすすめです。もちろん、シャッター音をオフにしたりするなど、マナーの遵守はお忘れなく!

ただ、博物館内は作品の保護を目的として、照明が暗めに設定されています。そのため、きちんとしたカメラで撮影しても手ブレしてしまうことも。有名な作品は、後ほど紹介するミュージアムショップに絵葉書やオリジナルグッズが用意されていることが多いので、まずはしっかり自分の目で作品を鑑賞してみてくださいね。

必見の特別展が続々開催 東京国立博物館 平成館

平成館

正門から向かって左側に進むと見えてきます


本館(日本ギャラリー)に隣接する平成館は、その名の通り平成11年(1999年)に竣工した新しい展示館。現在は1階が考古遺物の展示、2階が特別展の展示室として使用されています。

ちなみに、東京国立博物館では、期限やテーマを設定した展覧会、いわゆる企画展のことを「特別展」。ほかの美術館、博物館では常設展と呼ばれる収蔵品の展示を「総合文化展」と呼んでいます。年間を通して行われる特別展は記録、そして記憶に残るものばかり。今後もさらに充実した特別展が開催予定です。


考古展示室には埴輪や土偶 日本の考古遺物も充実

1階の考古展示室では、石器時代から近代までの考古遺物が展示されています。土偶や埴輪、銅鐸など、教科書でよく見たけれども、実物はあまり見る機会のないものがずらり。
埴輪 踊る人々undefined埼玉県熊谷市野原出土undefined古墳時代・6世紀undefined東京国立博物館蔵 2011年11月27日(日)まで、平成館考古展示室にて展示

埴輪 踊る人々 埼玉県熊谷市野原出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵 平成館考古展示室にて展示中


出土した場所や年代により、埴輪や土偶は顔や形などがまったく異なります。かわいらしい顔つきの埴輪や、男前の土偶などいろいろなタイプがいるんです。どこがどのように違うのかは、東京国立博物館に行ってからのお楽しみ。

特別展で、そのとき最高の展覧会を。考古展示室で古代への日本への思いを馳せる……さまざまな楽しみ方ができる平成館です。

次のページでは、東京国立博物館の表慶館、法隆寺宝物館をご紹介します。