美術館/エリア別おすすめ美術館

関西の美術館

京都や奈良、大阪などなど、歴史のある街が数多くある関西には、大小さまざまな美術館が存在します。その数は、2009年現在なんと140強にも。その中でも、関西を訪れる機会があったら、ぜひチェックしていただきたい美術館を都道府県別にご紹介。収蔵品だけでなく、建築や庭園、併設のカフェやオリジナルグッズなど、美術館に関わる全てを楽しんでいってくださいね!

浦島 茂世

執筆者:浦島 茂世

美術館ガイド

歴史ある逸品から、最先端の現代アートまで! 関西の美術館

歴史のある街が数多くある関西には、大小さまざまな美術館が存在します。その中から、「これは見ておきたい」美術館を、カフェやグッズ、また、近年注目が集まっている、美術館を設計した建築家の情報などともにご紹介します。
気になる美術館があったら、まずは足を運んでみてくださいね!

毎年秋口に開かれる正倉院展には世界中から訪問客が訪れる奈良国立博物館(本館)

毎年秋口に開かれる正倉院展には世界中から訪問客が訪れる奈良国立博物館(本館)


※開館時間、休館日は変更がある場合があります。事前に公式サイトでお確かめください。
※美術品の収蔵品が多い博物館もオススメとしてリストアップしています。 


京都のオススメ博物館

■京都国立博物館
~至宝ばかりが一同に。京都旅行で必ず行きたい

特別展示館

外壁の荘厳なレリーフに注目、特別展示館

三十三間堂と東山にほど近い場所にある“京博”。シーズンごとに展示替えされる常設展示は、京都の歴史を物語る国宝、重要文化財がぎっしり。雪舟の「天橋立図(国宝)」や、俵屋宗達の「蓮池水禽図」などの国宝絵画はもちろんのこと、寺社から借り受けた仏像、書物も豊富です。

 

クラシカル

重厚な特別展示館内の中央ホール

また、ニューヨーク近代美術館(MoMA)新館も設計した谷口吉生による、直線で囲まれた、シンプルでムダのないエントランスと(カフェの雰囲気もまた良し!)、明治期の建築家片山東熊による、特別展示館、正門のヨーロッパの宮殿のようになレリーフをあしらった重厚な外壁も入場前にチェックしておきたいところです。

<DATA>
住所:京都市東山区茶屋町527
TEL:075-525-2473
開館時間:9:30~18:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
※平常展示館建替工事中のため、臨時休館あり
公式サイト

※京都国立博物館は 伊藤若冲作品のある美術館・神社でも紹介しています。


■京都国立近代美術館
~京都の「モダン」を肌で感じられる場所

意欲的な企画展も頻繁に開催

常設展展示も時間をかけて鑑賞したい

近年、夜間のみ開催の企画展や音楽イベントなど、実験的な試みも開催されている“京近美”。西日本出身作家による近現代絵画、工芸作品のコレクションが充実しており、そのときどきのテーマに合わせて藤田嗣治、横山大観などの作品のほか、ピカソやマティス、モンドリアンの「コンポジション」など海外作家による近現代の名作も展示。

 
春は、カフェの窓越しより満開の桜を鑑賞できる

春は、カフェの窓越しより満開の桜を鑑賞できる

また、外が見渡せるガラスの階段室や、外の桜が一望できるカフェなど、降り注ぐ光が美しい槙文彦の設計による建物そのものも注目です。


<DATA>
住所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
TEL:075-761-4111
開館時間:9:30~17:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
公式サイト
※2010年1月~3月は、館内改修工事の工事のため全館休館


細見美術館
コンパクトに「日本の美」を観賞できる
細見美術館像「春日神鹿御正体(重要文化財)」 ※使用許諾請求予定

重要文化財「金剛春日神鹿御正体」(南北朝時代) 


町家をイメージした大江匡設計のモダン建築の館内では、細見家が三代に渡ってコレクションした、あらゆる分野・年代にわたる日本美術をコンパクトに観賞できます。とくに 「春日神鹿御正体(重要文化財)をはじめとする平安・鎌倉時代の仏教、神道美術や、葛飾北斎筆の「五人美人図」など、江戸時代の絵画が充実。

狂言の「附子(ぶす)」にちなんだ水飴など、オリジナルのミュー ジアムグッズも多数取り揃えています。 東山を一望できる数寄屋造りの茶室「古香庵」も必見。  

 

前日までに予約すれば、茶の湯体験もできます。

「古香庵」は前日までに予約すれば、茶の湯体験も可能

<DATA>
住所:京都府京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
TEL:075-752-5555
開館時間:11:00~18:00
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、展示替期間

 


公式サイト



※細美美術館は 伊藤若冲作品のある美術館・神社でも紹介しています。


■アサヒビール大山崎山荘美術館
~ちょっと遠出してアートを楽しみたいときに

チューダー様式の別荘を美術館に改装した本館

チューダー様式の別荘を美術館に改装した本館

自然にあふれた地、大山崎の美術館。かつては別荘だった本館は、つくりつけの家具やステンドグラスも美しく、建物そのものも美術品のよう。濱田庄司やバーナード・リーチ、宮本憲吉など、民藝運動に携わった作家達のコレクションも充実しています。オープンカフェからは、睡蓮池が見渡すこともできます。

 

『睡蓮』 クロード・モネ 油彩・キャンバス 1907年 90×93cm

クロード・モネ 『睡蓮』
油彩・キャンバス 1907年 90×93cm

また、近年新設された安藤忠雄設計の新館には、数点のモネの「睡蓮」が。天井から陽の光が降り注ぎ、コンクリート素材がむき出しでありながらも暖かい雰囲気に包まれています。2つの館の違いも合わせて楽しみたいですね。モネの「睡蓮」柄のパラソルなどのオリジナルグッズもお土産にオススメです。


<DATA>
住所:京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
TEL:075-957-3123(総合案内)
開館時間:10:00~17:00
休館日:月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、展示替期間
公式サイト

※2010年7月20(火)~9月30日(木)は改修第一期工事のため休館
※2010年11月は無休


※ アサヒビール大山崎山荘美術館は印象派のある美術館でも紹介しています。

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