世界遺産「グレート・ジンバブエ国立記念物」
アクロポリスから眺めたグレート・エンクロージャー。楕円形をしたグレート・エンクロージャーはジンバブエの象徴だ ©牧哲雄
今回はジンバブエの誇りでもある世界遺産「グレート・ジンバブエ国立記念物」を紹介する。
世界遺産と国旗
アクロポリスの城壁。自然の岩々と花崗岩のブロックを組み合わせて堅固な要塞都市を築いた ©牧哲雄
カンボジア国旗
レバノン国旗
ジンバブエ国旗
グレート・ジンバブエは、ジンバブエの人口の7割を占めるショナ人が築いたといわれる遺跡。アフリカの多くの文化遺産が木や土で造られているのに対して、グレート・ジンバブエは巨大で精巧な石造都市の遺構で、アフリカの他地域ではほとんど見ることができないものだ。そのため長らく「謎の遺跡」といわれ、フェニキアの都であるとか、『旧約聖書』に登場するシバの女王の国ではないかなどと、様々な伝説を残すことになった。
ショナ人はこの高度な都市を誇りとして、国名に「石の家」を意味するジンバブエをあて、国旗にその図柄を採用した。