中古車/おすすめの中古車

最終型セルシオがお手頃価格で選べる(2ページ目)

なでしこジャパン以前に、欧米に勝負を挑み勝利を収めたトヨタのセルシオ。その最終型である3代目もいよいよお手頃価格になってきました。原稿執筆時点での最安値は49万円。台数も多く、選びやすい今が狙い目です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

トップ・オブ・トヨタゆえ性能や装備に弱点はなし

トヨタセルシオ  インパネ

本木目が多用されたインテリア。エアコンはハイテク満載で、例えば室温を下げる際、乗車直後は冷風を乗員に向け、室温が安定してきたら自動的にスイングモードに移行。また日照を考慮してスイング幅を決めるなどきめ細かな制御を行ってくれます

排気量を2代目の4Lから4.3Lに増やしたV8エンジンを搭載するとともに、全長全幅を拡大することなくホイールベースと全高を拡大して居住スペースを広げた3代目。ニュルブルックリンクの走行テストで足回りを鍛え、車両中心にエンジン、バッテリー、燃料タンクを配してヨー慣性モーメントの低減化を図り、ブレーキ性能を向上させています。ミッションは2000年登場時は5ATでしたが、2003年8月のマイナーチェンジで6ATに変更されています。

本革シートの素材に採用されたセミアニリンレザーや、マークレビンソンプレミアムサウンドシステムなどは3代目で初採用され、現在のレクサスシリーズにも受け継がれています。グレードは最廉価のA仕様からB仕様、C仕様の3つがあり、AとBにはユーロチューンドサスペンションを組み込んで「欧州車に負けない走り」を目指したeRバージョンが設定されました。またC仕様はエアサスを装備し、先のセミアニリンレザーを用いたインテリアセレクション、後席に電動スライド機構やバイブレーター、オーディオ&空調コントロールなどを備えたFパッケージ、さらにFパッケージインテリアセレクションの3バージョンも用意されました。

トヨタセルシオ  シート

本革シートには、シート下のファンからシートクッションやシートバックに送風することで、長時間座っていても快適なコンフォータブルエアシートを採用。シート表面に感じる暑さや寒さを緩和してくれます。送風・冷風・温風の3段階の調節が可能

装備についてさらに細々と書いていてはキリがないほどの高級車です。10年落ちを100万円台で買っても不満など出るはずもありません。中古車ではメンテナンスの不安が嫌われてエアサスのC仕様より、AやB仕様、中でもeRバージョンが人気のようですが、ユーロチューンドという、あからさまに欧州車をライバル視する名称を持つこの足回りでも、やはり乗り心地は日本車ライク。どこか優しい、日本車に慣れ親しんだ人には安心できる乗り味です。またどのグレードでも、「これが本当に100万円台!?」という快適な乗り心地を提供してくれることでしょう。

自分で運転する高級車といえばメルセデス・ベンツやBMWといった欧州車の選択しかなかった頃とは違い、今はセルシオがあります。日本で買う日本の中古車ということで、品質面での安心感も高いと思います。ライバルたちより安いとは言え、それでも新車時価格は540万円~730万円しましたが、ようやくお手頃価格になってきました。なでしこジャパンが世界一となった今年こそ、トヨタの世界一に貢献したセルシオに乗ってみてはいかがでしょうか。

このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。

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