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最終型セルシオがお手頃価格で選べる

なでしこジャパン以前に、欧米に勝負を挑み勝利を収めたトヨタのセルシオ。その最終型である3代目もいよいよお手頃価格になってきました。原稿執筆時点での最安値は49万円。台数も多く、選びやすい今が狙い目です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

トヨタの世界一に貢献したセルシオが安い!

トヨタセルシオ フロント

安全装備の充実も、世界の強豪と渡り合うためには欠かせませんでした。カーテンシールドエアバッグや横滑り防止装置のVSC、ブレーキアシストなどが標準装備されています。またブレーキ制御付きのレーダークルーズコントロールを全車にオプションとして用意

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はトヨタセルシオの最終型(絶版)を取り上げたいと思います。なにしろ原稿執筆時点での最安値は49万円。また流通台数も800台以上とそこそこあって、最高値は460万円以上と販売価格のレンジが広いので予算に応じて選びやすいと思います。例えば私なら2002年式のB仕様eRバージョン(5.7万km)で138万円なんていうのが気になりました。旧型トヨタクラウンを見てみると、139.9万円(2004年式・5.7万km)の2.5ロイヤルサルーンとかあるのですが、トヨタの頂点たるセルシオが、年式こそ古いものの、クラウンより安いんですからお買い得だと思いませんか。

なでしこジャパンが体格に勝る欧米勢に怖じ気づくことなく、見事世界一の栄冠を勝ち取ったニュースは記憶に新しいですが、このセルシオの初代は約20年前に世界中の自動車メーカーを震撼させた一台。そしてセルシオが3代を経てレクサスLSへと移行した後、ついにトヨタは世界一の販売台数という栄光を手にしました。

トヨタセルシオ   リア

静粛性がセルシオの一つのウリでしたから、3代目も当然ながらロードノイズや砂&水跳ね音、風切り音などを徹底的に低減化しています。また排気量の増加で加速力はアップし、トップ・オブ・トヨタらしい力強い走りが楽しめます

セルシオは間違いなく、トヨタ世界一の立役者です。何しろこの車の出現は、メルセデス・ベンツやBMW、フォードやGMなど欧米の有名メーカーに多大なる影響を与えましたから。それは「ウチのEクラスやSクラスのほうがこういうところは勝っている」とか、普通のライバル視した際の反応ではないのです。要は、この品質でこの価格かと。日本人はなんていうものを作り出してくれたんだと。身長164cmの澤選手と身長181cmのワンバック選手(アメリカのFW)を比べて云々ではなく、「日本のチームはなんていう試合をするのだ」という感じでしょうか。

セルシオは、同社のクラウンやセンチュリーとは明らかに目指している方向が違いました。日本人ではなく世界中の人々が認めるような車を作ろうという気概がありました。しかしそれは、単に欧米車の背中を追うのではなく「トヨタならこんな車が作れる」と示す方向であり、結果としてその静粛性や仕上がりのクオリティ、さらにその価格という、まさにトヨタでしか出来ない車がセルシオだったのだと思います。

また日本人からしてみれば、そうした姿勢が誇らしいだけではなく、商品としての魅力を世界中の人々同様に感じたため、大ヒット。特に企業のトップクラスの人々は、セルシオのおかげでそれより高い欧米車を買わずに、また運転手が必要なセンチュリーや、取締役や部長クラスでも乗るようになったクラウンを選ばずに済むようになったのではないでしょうか。

そんなセルシオの最終モデルである3代目が、先述したように随分とお手頃価格から選べるようになったのです。その魅力を次ページでさらに詳しく見ないわけにはいきませんよね。
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