賢く生きる3分間マネーハック/賢く生きる 3分間マネーハック

1万円使っても「これは節約」だと言おう!

節約の究極は、金額は問題じゃない?むしろ、高い買い物がOK? 逆転の発想から、節約についてもう一度考えてみましょう。「1万円でもこれは節約だ」といえるように。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

  • Comment Page Icon

節約は「金額」じゃなく「満足」だ

節約の究極は使う金額を減らすことではありません使ったお金の満足度を高めることです。いきなりそう言っても困るでしょうから、例を出します。10万円であこがれの海外ブランドのコートを買ったとします。一見するとムダづかいです。

しかし、そのために何度か試着もしたし、思い悩んだ日々もあったし、残業もがんばってお金もしっかり用意したとしましょう。コートを買って、町に出たらどこか気持ちも誇らしく、明日からまた仕事もがんばろうと張り合いが出たとします。もちろん、コートの質もいいものなので、4~5年は使えたとしましょう。

おそらく、こういう買い物は「高いけどムダじゃない」といえると思います。その買い物はその人にとってプラスになっているからです。

逆の例はこんな感じです。毎日、惰性で買い物をしている飲み物があるとします。清涼飲料水を仕事のストレス解消とばかりに、毎日コンビニでほぼ定価で買っています。1回あたりの金額は150円程度ですから、あまり気にしていません。

しかし実はストレスは大して解消されていなかったりしますし、別に飲まなくてもあまり困らなかったりします。お金も毎月20日飲むと仮定すれば3000円、年間で36000円もかけていることになります。そのうえ健康診断で要注意とされればさらにコストパフォーマンスは悪い話です。

こういう買い物は「金額は小さいけどどちらかといえばムダ」じゃないかと思います。その買い物は、少額でもあまり自分のプラスになっていないようです。

満足を高めるのが節約のコツ

「ずいぶん極端な例ですね」と言う人もあろうかと思いますが、節約の本質は、みかけの金額ではない」ということに着目してほしいと思います。

使う金額だけ少なくしようとする節約は、しばしばストレスを高めます。一般的には、使う金額を下げるほど、満足度も下がってしまうからです。ですから、長続きしませんし、節約はつらいものとなってしまいます。

賢い節約は「使うときは金額をかけるが、満足をしっかり得る」「金額を下げても満足度は変わらない買い物を考える」やりかたです。これなら、ストレスがほとんどたまりません。
むしろ、「私は、今、うまいことやってる!」という快感を得られますので、むしろ満足度が高まることもあるでしょう。

ただし、お金を使って高い満足度を得るのは、簡単ではありません。しっかり頭を使って考え、ネットで検索をして評判を調べ、比較商品も検討し、自分にとっての必要性を整理し、できれば安いお店を探すなどの工夫をしなければなりません。

しかし、今の時代にそれは簡単にできるようになりました。がんばればがんばるほど、満足度を高められる時代なのです。AllAboutの中にもそんなコラムがたくさんありますし、せっかくのチャンス、ぜひ活かしてみてください。

私はよく「節約は快楽」だと主張しています。満足度が高く、お金はより少なく買い物をして、ぜひ節約を苦痛から快楽に変えてみてくださいね。

【関連記事】
お金も時間も体力も!節約できるお買い物術
買い物にGOサインを出す5つのポイントはココだ!
買い物で絶対にムダ遣いしない簡単な方法

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます