ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

大人も子も…仲良しグループの関係が息苦しくなったら(2ページ目)

学生であれ大人であれ、気のおけない友人と過ごす時間は楽しいもの。でもグループのベタベタした関係が息苦しくなったり、お互いの遠慮のなさから嫌な思いをしてしまうこともあるでしょう。それは「心の発達」にヒントがあるかもしれません。健康な友人関係には、「同じ」感覚で相手を縛らず、お互いに「異質」であることを認め合う意識が大切です。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

大人になるにつれ「ピア」に目覚めていく 

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自立した友だち付き合いになっていますか?

心が健康的に発達していれば、高校生くらいには「チャム・グループ」から脱皮したくなり、「ピア・グループ」という対等な仲間関係に目覚めていくと考えられています。

「ピア」な関係とは、仲間それぞれが異質であることを認め合う仲間関係。価値観や将来展望の違いなどを語り合うことによって、自分だけのアイデンティティを理解しようとする関係です。中学生の頃、漫画『エースをねらえ!』を読んで育った筆者は、お蝶夫人、藤堂さん、尾崎さんなど、お互いを高めあう個性豊かな上級生たちの付き合い方に憧れを持ったものです。

中学生ごろによく見られる仲良しグループの付き合いを、大人になっても続けていると、人付き合いが息苦しくなってしまうはず。逆に、仲間との付き合い方が自然にピア的に移行していれば、人付き合いをとても楽に感じるはずです。

「同じ」という意識でお互いを縛りあうことのない、自立した関係。個としてのアイデンティティが確立されているため、常に仲間と一緒でなくても、寂しさもあせりも感じません。それぞれの趣味や体験、ビジョンを語り合う喜びを感じ、他人を参考しながら自分の世界を広げていく楽しさも感じるはずなのです。
 

ピア的なお付き合いを目指すためのヒント 

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「同じ人」ではなく「違う人」と付き合ってみるのもよい方法

そもそも、ピア的に付き合える仲間を見つけられないのは、自分の価値観を伝えられるほどにはアイデンティティの芽が育っていないからかもしれません。または、「仲間とのつながりはチャム的な関係」だと思い込んでいるからかもしれません。

ぜひ、人間関係を楽しむためにも、他人との同調を必要としない「自分の世界」を見つめ、他人とは違う自分のアイデンティティを感じてみましょう。そのためには、ベタベタしたお付き合いからは、少し距離を置くことも必要になると思います。

また、ピア的な付き合いに移行するには、年齢や条件などの共通項で仲間を求めるのではなく、外向的な活動を通じて多世代、多境遇の人と出会うのもよい方法ではないかと思います。

スポーツでも音楽でもボランティアでも、共通の目的を通じて、世代、属性、年齢を超えたさまざまな人と交流すれば、他人との違いを感じ、自分自身のアイデンティティを理解できるようになります。すると、ピア的な付き合いを楽しめるようになるのではないかと思います。
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