ゴルフ/ゴルフクラブ・用品の選び方

注意したいジュニアゴルファーのクラブ選び(2ページ目)

近年、宮里藍プロや石川遼プロの影響もあり、急速に増加したジュニアゴルファー。しかし、そのクラブは大人用のものをそのまま使用することなども多く、スイング作りの弊害になる事も。。最新のジュニア用クラブの現状を紹介します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

増えるジュニア用ラインナップ!

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新しく発売される本間ゴルフのジュニア用クラブ。

ジュニアクラブ選びで難しいのは、その成長度合い。
特に成長期では、1年、2年といった期間で身長もぐっと伸び、体つきも変わってきます。成長を見越して、最初は重めなもの、長く使えるものを選びたいというところもありますが、出来れば重さ・長さなどがマッチしたクラブを選びたいものです。それがスイングを形作る上では重要な要素です。
とはいえ、次の年には大きくなっていることがわかっているだけに、予算面を考えるとこの辺はジレンマでしょう。将来を見越して、少しであれば重め・硬めでも良いと思います。

現状では、ジュニア用クラブはそれほどラインナップされているわけではなく、選択肢自体はあまり多くありません。デザインなどを考慮する余裕はほとんどないかもしれません。しかし、最近は、ようやく各メーカーから1モデル、あるいは成長に合わせて3モデル程度展開することも増えてきました。

海外メーカーの方がジュニア用クラブに積極的です。ナイキ、キャロウェイ、テーラーメイド、ピンなどではジュニアクラブのラインナップを増やし、デザインも大人用のものを踏襲することによって、ジュニアにも魅力的なクラブでそのブランドのファンになるように企図されていると感じます。

国内のメーカーでは、それらに比べるとそもそもラインナップも少なく、大手以外ではバリエーションは期待できないのが現状です。これは、市場規模の要因が大きいのでしょう。ジュニアのプレー環境などの差を反映しているようにも見えます。

そんな中、本間ゴルフから新しくジュニアクラブのラインナップが発表されたのは明るいニュースです。「匠」と呼ばれる職人が存在する酒田工場で組み付けなどを行っており、なかなか本格的です。本間のように海外市場に強い中堅メーカーからこうした意欲的なモデルが出るのは、ジュニアゴルファーの選択肢を広げる意味でもよいことだと思います。

そのモデル「BERES Jr.」は、オーバースペックになりがちな、かなり小さいジュニアゴルファーに対応したモデル。キャディバッグや目土袋が付属して、価格も23,100円~45,150円と割安感があります。ジュニアゴルファーとはいえ、大人と同じものを扱いたいという気持ちは強いもの。自分用のものがきちんとそろってくると、おのずとゴルフへの関心も高くなるでしょう。

クラブ選びのポイントは、まず重さです。
やや重めが良いのですが、ジュニアの場合、適正より重すぎるクラブを使用するケースが大半なので、注意したいところ。
次に、長さです。長すぎると横振りになりやすくなります。大まかにでも長さとライ角が合うようにチェックしたいところです。中学生以上になると、シャフトの硬さにも配慮が必要になるでしょう。

昨今は、ゴルファーの高年齢化が進み、年配層のゴルファーも多くなってきました。ジュニアゴルファーはその孫の世代。ジュニアを増やすことは、親子2代、3代といったプレーを楽しむことにつながります。
クラブだけでなく、練習場、ゴルフコースとジュニアゴルファーを取り巻く環境は少しづつ良くなっています。ファミリーでのゴルフは、格別の楽しさがあります。そうした機会がぜひ増えてほしいものです。



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