面接で人となりを伝えましょう
面接官はここに注目しています
1. 人柄を見る簡単に表現すると、「そばにいると元気になれる」「お世話をしてもらいたい」と利用者から思われるかどうかです。笑顔ではつらつと遣り甲斐を持って仕事に臨む姿勢はそばにいて気持ちが良いものです。
さらに人柄が現われる重要な要素として真面目さと素直さに注目しています。なぜなら介護の提供場面のほとんどは利用者との1対1の関係です。誰も見ていないところで手を抜いたり虐待につながるケースもゼロではありません。人として誠実に対応してくれるのかどうかを見極めるために、介護に向き合う姿勢や介護の仕事を志した志望動機が問われますので、明確に答えられるようにしておきましょう。
2. 理解力、表現力があるか
介護サービスを提供する上での必須条件は、言葉や身ぶり手ぶりを通じて利用者と理解しあうコミュニケーション能力です。利用者の中には、遠慮がちな人や、認知症などの疾患によって正確に自分の気持ちを表現できない人もいます。そのため職員には利用者の気持ちをくみ取る能力が必要とされ、面接場面でも質問内容を理解した上で返答する能力が注目されます。中には質問内容を逸脱し、苦労話や努力話など持論を長々としゃべり始める人がいますが、組織の一員としての協調性や利用者への傾聴姿勢に疑問を抱かれてしまいます。
また面接場面で緊張のあまり普段の自分らしさが表現できない人もいます。緊張はまじめに取り組もうとする現われでもあります。そのような方については、面接官も心得ており、答えやすい質問に変たり、場を和ませる会話を提供するよう配慮されます。どんなに緊張していても目線を合わせ面接官と対話することを忘れないようにしましょう。
3. 意欲、やる気があるか
介護の経験者、未経験者を問わず、意欲や向上心が明確に伝わってくるほど採用者側の期待は大きくなります。前もってホームページなどから応募先の特徴を把握したり、前職の退職理由を不平や不満で終わらせるのではなく、将来に目を向けた前向きな内容で返答しましょう。面接をすると応募者が事前準備で努力された姿勢がよく分かります。これは面接官にこの人を育てたい、一緒に働いてみたいと思わせる重要な要素となります。