上海/上海の観光

田子坊(泰康路) 

上海の縮図を垣間見ることができる「田子坊」。ここには、今上海で注目されているアーティストのブティックやファッショナブルなカフェなどが、集合住宅の合間の路地にぎっしりとつまっています。上海に来たらマストGOのオシャレエリアです。

ヒキタ ミワ

執筆者:ヒキタ ミワ

上海ガイド

「田子坊(ティエンズファン)」とは? まずは里弄の説明から

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これが「田子坊」入口のサイン。泰康路210号、ワクワクの開始です!

上海の旅行情報を特集するメディアでは、高頻度で取り上げられるトレンドスポット「田子坊(タコボウ)」。この記事では田子坊の魅力、おすすめスポットなどをご紹介していきます。

上海には里弄(リーロン)という裏路地が多く存在し、その里弄の中には集合住宅があり、上海人の多くはいまでもその地域で生活しています。メイン通りから一本入ったその路地裏に、彼らの実社会があり、庶民の生活が色濃く映し出されています。

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田子坊の入口がある泰康路の様子

今回ご紹介する田子坊も、もともとは住宅や倉庫が立ち並ぶ路地裏でしかなかったのですが、1999年に中国で著名な画家・陳逸飛(1946~2005年没)がこの地にアトリエを開いたのをきっかけに、感度の高い外国人やアーティスト達がこの地域に移り始めてきました。そうして少しずつ拡大して行ったこのエリアを、その里弄の名前から「田子坊」と呼ぶようになったのです(ちなみに上海に住んでいる私達は通常「泰康路(タイカンルー)」と呼ぶことが多いです)。

 

田子坊は上海のSOHO?

私が初めて田子坊を訪れたのは2001年のころでしたが、その時にはまだ友人のオフィスやショップが3、4軒あるほどで、まさか今のような巨大観光地になるだなんて夢にも思いませんでした。ところが、2005年ころからショップが増えはじめ、エリアも少しずつ拡大され、気が付いたら「上海のSOHO」と呼ばれるまでに発展していました。

田子坊の地図

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絵で見ても、その雑多感は一目瞭然!まさにラビリンスです

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こんな感じの細い路地にいろいろなお店がギュッ軒先を構えています

南は泰康路、北は建国西路、この2本の大通りに挟まれた路地裏エリアを「田子坊」と呼びます。入口は泰康路側、建国西路側にいくつかあるのですが、メインの入り口は泰康路210弄です。エリア内には地図をご覧の通り、長屋のような集合住宅がぎっしりと並んでいます。そして、雑貨屋やブティック、カフェなどのショップは住宅の間を通る路地に沿って所せましと軒を連ねています。

 
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お洒落なショップの隣では、実生活を送っている人たちの姿が!

ショップになっていない場所にはまだ一般の人が住んでいるので、料理や洗濯をしている場面……上海の日常風景をみかけることもあります。たまに、おしゃれな店先のベンチに近所のおじさん達が腰かけておしゃべりしている姿をみることもあります。ゆっくり回れば半日ほどかかりますが、スキップで見て歩くだけだったら30分もあれば、すべてを網羅することができます。

最先端なモノからスーパーローカルなモノまで、いろいろなシーンが織り交ざった、まさに上海の縮図のようなエリア、それが田子坊なのです。

ちなみに、田子坊では、いつもどこかで工事が行われ、毎日のように新しいお店が開き、日々変化を遂げているので、今日作成した地図は明日にはもう使えないかもしれません……。
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