店内の雰囲気は嬉しい誤算
控えめに佇むエントランス
場所は、目黒駅から徒歩5分ほど。目黒通り、いわゆる権之助坂をてくてくと下り、インド料理店ルソイを横目に、さらに下るとすぐ。アイアンのシンプルな看板に「Pink Camila」なる文字が。
階段を上り、ドアを開けると、まずバーカウンターが目に飛び込んでくる。高いテーブルに高いイス。あら?思っていた雰囲気と違うわ……。レストランというよりは、軽くつまんでしっとりと飲み語る店、という印象にやや戸惑いを感じたが、厨房にいた料理人のきりりとした立ち姿に、むむ、この料理人はかなりの職人気質かも、と一瞬の憂心も杞憂に終わった。さらには、サービスを担当する奥様のほんわかとした雰囲気に心が和み、いつのまにかオシリに根が生えてしまうほど、心が開放されたひとときを過ごすことができた(途中、あれ? 注文が通じない?!というハプニングもあったけれど……)。
まずはディップを注文しよう!
「ディップセット」。豆、トマト、ナスをペーストにしたもの。料金をプラスし、ホムスをホムスマッシュルームにもできる。
料理だが、豆や野菜のペーストや、ファラフェルと呼ばれる豆のコロッケ、肉と松の実などのフィリングをブルグルで包んで揚げたクーベなど、中東でよく見かける料理が並ぶ。まずは、これらを自家製のパン(ピタラファ)とともにつまむのが最高だ。