テクノポップ/アーティストインタヴュー

Yasei CollectiveはどこのCD棚に?(5ページ目)

7月27日にデビュー・アルバム『Kodama』がリリースされるエレクトロ即興ジャズ(でもポップ)集団、Yasei Collectiveのメンバーにインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

一番初めに出来た曲

ガイド:
個人的に気にいったのが、7曲目のリズミックなインスト「MML」。7分を超える曲ですが、そんなに長かったのかと思わせる軽快な曲。

斎藤:
ありがとうございます。この曲はYaseiがまだ三人だったころ一番初めにできた曲で、大げさにいえばここからはじまったともいえる曲です。長くやっているぶんアレンジが洗練されているので聞きやすいのかもしれません。

中西:
インストっぽくない、インストのような気がします。

別所:
「MML」は初期の曲で、Yaseiのコンセプトのひとつ、打ち込みのような音楽を生バンドでやる、というのが象徴的に現れている曲だと思います。切り貼りしたように展開が変わるので、長いように感じないのはそのせいかもしれません。

松下:
当時(2年くらい前かな・・)、RudderとかYMOとかAphexとかばかり聞いていて、僕のプレイはその影響フルに出てますね。。ちょっとはずかしくらいに (笑)。けど、拓郎のソロは最高です、今聞いてももちろん。

後テーマへの戻りとか、別の曲ですが「Really Real Time」なんかは、突然景色が変わるようなアレンジを施してあります。この仕掛けはタランティーノ監督の映画からアイデアもらいました。音楽的にはWayne Krantzのトリオの影響があるかと思います。

YaseiはどこのCD棚に?

ガイド:
Yasei CollectiveのCDはどこのCD棚に並ぶべきなのでしょう? 僕はそれほどジャズには詳しくないのですが、エレクトロジャズ(個人的には電子即興ジャズ)的でもあるし、同時にポップな面もあるし。

斎藤:
どのジャンルにも当てはまらないので、これはもう新しいジャンルのCD棚を作るしかないんじゃないかと思うのですが、あえて今のジャンルの中で選ぶなら、やはり僕は「エレクトロ」なのではないかと思います。

別所:
エレクトロニカ、ジャズ、ヒップホップやロックなど、曲には様々なテイストが組み込まれていますが、その全ての棚に並んで差し支えないと思いつつ、個人的にはJ-POPの棚に並んで、女子高生とかが普通に手に取り、9拍子の曲とかを口ずさんで欲しいと思います。

中西:
今までのカテゴライズではどうしても説明がつかないものができてしまったのです。頭の中のごった煮を、そのまま音に表したらこうなったという。なので、どこの棚に置いても浮くし、逆にどこでもいいと思います。クラシック以外・・・

松下:
希望はJのコーナーかジャズですかね。
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