テクノポップ/アーティストインタヴュー

Yasei CollectiveはどこのCD棚に?(4ページ目)

7月27日にデビュー・アルバム『Kodama』がリリースされるエレクトロ即興ジャズ(でもポップ)集団、Yasei Collectiveのメンバーにインタヴュー。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

機械に生ドラムで勝つ

ガイド:
オープニングを飾る「Yoi Yoi UFO」はパーカッションと電子音が入り乱れ、予想のつかない展開でぐいぐいと進んでいきますね。やはりこの曲は、Yaseiらしい曲として1曲目になったのかと。

別所:
その通りのように思います。

中西:
俺も予想がつかなかったです。とくに後半のマサナオのドラムと拓郎のカオシレーターのバトルはすごいです。

松下:
電気と人間のぶつかり合いです。僕は今機械(打ち込み)に生ドラムで勝つ事にチャレンジしているんです。もちろん彼らのルールの中でです。機械には人間らしさはないのかといったら、僕はあると思います。最後のところで打ち解けられないようなわだかまりが常にあるので、それを乗り越えるような説得力あるサウンドを出すのが現時点での目標です。
「Yoi Yoi UFO」はREC時点での僕のできうるベストな機械との接し方の表現だったかなと思います。

その機械を操っている拓郎は銀歯とか以外は100%人間ですが、あいつは機械より冷たいところがあります。

斎藤:
ポップなメロディあり、キッチュな電子音あり、ストイックなフレーズの繰り返しやキメがあり、インプロセクションありでもう何が何だかわけのわからないところがとても気に入っています。

共同生活の部屋で録ったPV
 

ガイド:
sunday

SUNDAY

先行配信もされた2曲目の「SUNDAY」は基本ポップソングなんですが、やはり途中からインプロ的展開になっていきますね。公開されているPVは、アパートのキッチンで録ったのですかね? これはメンバーの部屋?

松下:
去年まで、拓郎、みち、僕は一緒に住んでたんです。一軒家のキッチンでむっちゃレトロなカーテンとかつけて録りました。全編一発録りです。8テイクぐらいやりました(汗)。寒かったですし、近所のおばちゃんが機材車の駐車のしかたにブチぎれて階段を旦那つれて駆け上がってきて喧嘩になったり・・・大変でしたが楽しかったです。

基本的に僕の希望を監督の渋江修平君に絵にしてもらった感じです。彼は僕より若いんですがすばらしいクリエイターです。現場のスタッフの皆さんもすごい仕事はやくてビビったなー。
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